無期限ユーザーサポートについて
「ため太郎」はご注文時のメールアドレスでユーザー認証を行い、ご使用方法に関して無期限でサポートしています。 また、ご質問の中で多かったものや、重要なものをこちらのコーナーに随時フィードバックしています。
ご質問の前に栽培方法の疑問点や、取り扱い説明書の補足事項はこちらをご覧ください。なお、個別の植物栽培法についてのご質問と、お電話でのご質問には対応できません。
ご注意: 本項回答集は「リンクフリー」ですが、無断転載は固くお断りいたします。
回答をご覧になった後は、回答のタイトルA-xx のアンダーライン をクリックすると下の目次に戻ることができます。
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本文中「養液・培養液・培養水」 の3種類の同義語を解説に使用していますが、その意味はいずれも「肥料成分を希釈混入した植物栽培用の液体」であり、そのまま植物に投与することができる液体を総称します。
[目次] ※ 目次はページ内移動のため別窓を開く必要はありません (外部ドメインへの参考リンクは別窓で開きます)
Q-56
根が水に浸かった状態の水耕栽培 で、なぜ根腐れは起こらないのですか?
Q-55
球根植物を栽培したいのですがどの機種が向いていますか?(各栽培ポットの大きさの比較)
Q-54
「ため太郎 シリーズ」の製造メーカー名と小売店を教えてください。
Q-53
栽培植物に病気や害虫が発生しました〜解決サイト一覧
Q-52
夏場の培養水温上昇に対処法はありますか?
Q-51
発芽に使用する「鑑賞魚フィルター用グラスウール」の商品名と入手方法を教えてください。
Q-50
「ため太郎 AERO」の噴霧量が不安定で、掲載写真のような「綺麗な噴霧」になりません。
Q-49
「水耕栽培 」は「土耕栽培」に比べてどのくらいの優位性があるのですか?
Q-48
冬期の水温保持に必要な装置と適切な水温を教えてください。
Q-47
培養水は定期的に交換したほうが良いのでしょうか?
Q-46
AEROPONICS(エアロポニックス)方式に、根腐れ防止のためのエアーの供給は必要ないのですか?
Q-45
高さが2mくらいになる植物を栽培したいのですが付属のインナーポットは小さくありませんか?
Q-44
話題の「スーパースプラウト」を栽培できますか? また何日くらいで収穫できますか?
Q-43
井戸水で栽培できますか? また、その場合「塩素」注入の必用がありますか?
Q-42
水位計のそれぞれの目盛りは何リットル(貯蔵培養水量)を指しているのですか?
Q-41
低木(南洋果実類)なども含め「木」を育てることはできますか?
Q-40
ご購入前の機種選定について多いご質問
Q-39
ユーザーですが部品の別売はできますか?
Q-38
「無期限ユーザーサポート」とはどのような内容ですか?
Q-37
「ため太郎 JET」を購入しようと考えていますが、音はどの程度するのでしょうか?
Q-36
[AEROPONICS(エアロポニックス)方式] で停電やポンプが故障した場合、対処法はあるのですか?
Q-35
「ため太郎 JET」のペール内で、根が伸び過ぎて水中ポンプのフィルター部分に吸い込まれています。
Q-34
栽培植物が大きく成長して倒れてきます。どのように支えたら良いのですか?
Q-33
日当たりの良い窓際でキッチンガーデニングを楽しみたいのですが、どんな野菜が栽培できますか?
Q-32
「ため太郎」シリーズのカタログやパンフレットはありますか? また、購入前に実物を見たいのですが。
Q-31
発芽用培地に建築用断熱材のグラスウールは使えますか?
Q-30
ロックウールや日向軽石の表面に緑色の藻のようなものが発生しました。
Q-29
サボテンの水気耕栽培 で「根腐れ」が起こりました。
Q-28
水気耕栽培 で育てた植物を土耕栽培に植え替えることができますか?
Q-27
冬季にトマトの室内栽培はできますか?
Q-26
[AEROPONICS(エアロポニックス)方式] に使用している「ロックウール」は健康に害は無いのですか?
Q-25
[AEROPONICS(エアロポニックス)方式] とはどういう仕組みですか?
Q-24
エアーの出が悪くなってきたのですが。
Q-23
自動給水、もしくはできるだけ簡単な水の補給方法はありますか?
Q-22
「植物栽培用人工日照(光源)」はどこで購入できますか?
Q-21
「推奨培養床」からハイドロコーン(ハイドロボール)が削除されましたが何か理由があるのですか?
Q-20
屋外栽培で培養空間の根に害虫が繁殖しました。駆除の方法を教えてください。
Q-19
水耕栽培 に一般の園芸用の液肥は使用できますか?
Q-18
水道水と浄水器の水では、どちらを使用すれば良いのでしょうか?
Q-17
「培養水 ph」を調整するには、どうすれば良いのでしょうか?
Q-16
推奨土壌 ph 7.0〜7.5 の植物を栽培しようと思います。培養水もその ph にすべきでしょうか?
Q-15
サボテンの水耕栽培 があると聞いたのですが、乾燥を好むサボテンを水耕栽培 できるのですか?
Q-14
植え込みカゴの培地表面が乾きます。何か作業法に問題があるのでしょうか?
Q-13
「肥料」や「活力剤」は何のために使うのですか?
Q-12
苗の葉が黄色くなったり、葉が小さかったりして貧弱な気がします。肥料が足りないのでしょうか?
Q-11
植物一株に対して肥料の適量があるとすれば、複数栽培の場合は肥料の量を増やすのでしょうか?
Q-10
種からの育成方法を教えてください。
Q-09
水耕栽培 の歴史はいつ頃から始まったのですか?
Q-08
この花の名前を教えてください。(・・・ある日突然、添付ファイルが届きました)
Q-07
水耕栽培 に使える肥料にはどのような種類がありますか?
Q-06
ロックウールで栽培している植物を移植することは可能ですか?
Q-05
ゴーヤなどの大きな果実でも栽培可能ですか?
Q-04
「メネデール」や「HB101」などの栄養素も使用可能ですか?
Q-03
藻が培養水中に出てきたんですが、どうしたらいいですか?根にもついてます。
Q-02
肥料を与える間隔はどれぐらいでしょうか?
Q-01
肥料に「微粉ハイポネックス」が使えますか?
Q-00
「水気耕栽培 」と「水耕栽培 」はどこが違うのですか?
A-00 「水気耕栽培 」と「水耕栽培 」はどこが違うのですか?
「水気耕栽培 」と「水耕栽培 」の大きな相違点は「根に対する強制的な酸素供給」が、有るか・無いかの違いで、使用する培地(培養床)の種類やプラントの規模には関係ありません。
一般的に植物は「葉」だけで呼吸していると誤解されていますが、実際は茎(幹)や根を含め全身(植物全体)で呼吸をし、 極めて効率の良い「光合成」を行っています。
■参考:光合成 - Wikipedia
大気中に露出し、ほぼ限界に近い呼吸をしている「葉・茎(幹)」よりも、最も人為的なコントロールが有効なのは「根に対する強制的な酸素供給」です。
例えば「ハイドロカルチャー」は良く考えられた栽培法なのですが、あくまでも「水耕栽培 」と思われます。
「水耕栽培 」の定義を広げれば、球根植物の水栽培や、サツマイモの切り端をコップの水につけて芽を出して楽しむ方法も「水耕栽培 」です。最近では「ペットボトル」を使用した手軽な栽培方法もあるようです。
しかし、この栽培方法では培養水や水中の根に対する強制的な酸素供給が行われないので、こまめな水換えをするか、根腐れ防止剤を使用しない限り「根腐れ(水腐れ)」の問題から永久に解放されません。
それに比べ「水気耕栽培 」は培養水と植込みカゴの間に一定の空間を設定し、エアーレーションによる気泡を根に直接放射し、強制的に培養水と酸素を供給します。
これにより、養液や水中の根に対してもエアーレーションの効果があり、水の腐敗による悪臭や根腐れの心配も無く、耐病性も著しく向上します。
A-01 肥料に「微粉ハイポネックス」が使えますか?
使えます。
「微粉ハイポネックス」には、「水耕栽培 」に適した以下の二つの大きな特徴があります。
<以下、メーカー説明の一部引用>
1.主成分の他、石灰等も配合しており、このため、ナス、トマトやキュウリなど、石灰分を多く必要とする植物や、水耕栽培 (水栽培)に最適である。(一部、緩効性成分を含むため、完全には溶けない)
(株)ハイポネックスジャパン(PDF)
2.日光不足などの室内で弱った植物の生育を促進します。
微紛ハイポネックス 株式会社ハイポネックスジャパン
<引用終わり>
なお、希釈濃度は「本装置有効培養水量」に対して、製品規定希釈倍数の2割(希釈倍数 2500倍)〜5割(希釈倍数 1000倍)で使用してください。詳細は「微粉ハイポネックス」の取り扱い説明書をご覧ください。
失敗される方のほとんどは肥料過多が原因ですのでご注意ください。
[追記:質問 ]
「微粉ハイポネックス」の使用量は2〜5割で良いと説明にありますが、規定量を与えると害が有るという事でしょうか? それとも少なくてすむという事でしょうか?
[追記:回答 ]
両方の意味があります。
「微粉ハイポネックス」を含む多くの園芸用化学肥料は「水耕栽培 」にも使用できますが、本来、「土耕栽培」を前提として生産されています。
「土耕散布」された肥料成分の大部分は「表面流出・低層排出」され、実際に即効性のある肥料として植物根が吸収する量は限られています。
閉鎖環境で栽培が行われる水耕栽培 では、幼苗期の栽培対象植物に「メーカー推奨規定量(希釈濃度)」をそのまま与えると「肥料焼け」を起こし枯れる危険性があります。
水耕栽培において幼苗期の植物には、希釈倍数や施肥間隔を含め「緩やかな施肥」が原則です。
また、植物が大きく成長するに伴い、植物が要求する肥料の量は当然増えてきますが、本装置は植物が吸収した肥料成分以外は永久にプランター内に残留するので、肥料濃度は通常の2〜5割程度で十分です。
A-02 肥料を与える間隔はどれぐらいでしょうか?
肥料の添加間隔は通常2週間に一度です。しかし、栽培対象植物や栽培環境で状況は大きく変わりますので適宜、調整してください。定まったセオリーはありません。
肥料の添加は本来、栽培対象植物の様子を見ながら行うのが基本です。
「様子を見ながら」とは、植物はいきなり枯れるのではなく、枯れる前には必ず成長が止まったり、生気が無くなってきます。長期(数日)の見逃しさえ無ければ、萎れ始めてから対処しても遅くはありません。
「ため太郎」のように24時間強制的に養分補給が行われる環境下では、植物は驚くほどの抵抗力と回復力を保ちます。
例えば小型の観葉植物や東洋ランの種類なら、一般的には1ヶ月に一度で十分です。また果実を実らせるような植物なら、様子を見ながら期間は短め(5日〜7日に一度ぐらい)に少量を追肥します。
本装置の構造上、一度添加した肥料は植物が吸収した量以外は永久にプランター内に残存するので、希釈濃度は「本装置有効培養水量」に対して通常の半分以下(2〜5割程度)で十分です。くれぐれも肥料過多にはご注意ください。
■特記事項■
上記の施肥量で思うような栽培効果が出ない場合は、「自己責任」の上で施肥量を増やしてください。
極論を申し上げれば、「肥料焼けを起こす一歩手前」の施肥量がベストです。
<参考ページ>
[追記]
■「減少した培養液」に対して「正確な濃度(希釈倍数)で肥料を添加」する方法
大きめのペットボトル(2〜3.5L)で、あらかじめご使用の肥料の希釈倍数に合った〜通常の半分以下(2〜5割程度)培養液を作り、随時必要量を添加します。
■天板を外さずに全換水する方法
「ため太郎・ため太郎 PRO」では、市販の「手動式灯油ポンプ」を使い、培養液を全排水します。
「手動式灯油ポンプ」は「100円ショップ」でも入手可能です。
また、ドレーンコック装着の「ため太郎 JET・JET-6・AERO」では、取り扱い説明書の「養液の換水方法」に従って行えば、手を濡らすこと無く全換水ができます。
A-03 藻が培養水中に出てきたんですが、どうしたらいいですか?根にもついてます。
培養水中に「緑藻類」が発生しています。
付属の「日向軽石」や「ロックウール」は、それぞれの製造・精製過程で摂氏300度を超える高熱処理の工程があり、侵入経路として考えられるのは移植した植物の根に付いていたものか、空気中に浮遊していた「藻の胞子」が培養水に混入したものと考えられます。
また、夏場では「緑藻類」が繁殖している池や沼に生息圏がある蚊やハエなどが、培養水に接触することにより「藻の胞子」の混入が起こり得ます。
■参考:緑藻 - Wikipedia
[所感]
培養水中に藻が異常発生する最大の要因は、培養水に対する強すぎる日照と肥料過多です。
下記の手順を行った後、設置場所を変更してください。
プランター内部を洗浄し、培養水をすべて換水してください。
根の部分を「壁面」等にあて、園芸用ホースの強めのシャワーで洗浄してください。
この作業は「浴槽外壁」を壁面として使えば「浴室」でも行えます。
再セットした後、肥料の添加はしばらくのあいだ見送ってください。
これでだいたい5日〜7日後ぐらいに藻が発生していなければ肥料を控えめに添加してください。
完璧に藻を駆逐するなら上記の手順後、市販の観賞魚(水草)水槽用の「藻類発生抑止剤(液体)」を「本装置有効培養水量」に対して規定量の3倍 を培養水中に投入してください。これで藻の発生は止まります。
[追記]
稀に白いプランターで目立つのですが、内部に茶色い筋が付くことがあります。
これも藻(珪藻類)の一種ですが上記、緑藻類ほど養分を消費しませんので放置しても問題はありません。
A-04 「メネデール」や「HB101」などの栄養素も使用可能ですか?
「メネデール」はハイドロカルチャーや水草水槽にも使える便利なもので、当然「ため太郎」にも使用できます。若干用途が違う「HB101」も問題はありません。
ただし、ここで重要な事は、あくまでも添加濃度の問題です。
肥料の添加と同時に活力剤をご使用される場合は、肥料濃度と活力剤の濃度を両方とも下げてください。これを怠ると、植物が「肥料焼け」を起こしたり、プランター内に藻が発生します。
くれぐれも肥料過多にはご注意ください。
[所感]
水耕栽培に使用できる多くの「液肥」や「活力剤」にはそれぞれの特性があり、価格も千差万別です。
栽培対象植物や栽培環境を考慮して決定する必要があります。
A-05 ゴーヤなどの大きな果実でも栽培可能ですか?
ゴーヤやトマトのような大きな実がなり重くなる植物でも、安定した支柱か園芸用フェンスを「ため太郎」の周囲に用意し、植物の重量を支える準備をしてから日照条件の良い所に設置すれば可能です。
ただし「排水用ドレーンコック」を装備した「屋内・屋外兼用機種」以外は、直接水がかかる場所の設置は避けてください。
本装置は理論上、プランターの容量に見合う大きさの根を持つ植物なら栽培可能ですが、天板にかかる重量には限界があります。 大きな植物には必ず、安定した支柱か園芸用フェンスの横方向の棒に「ぶらさげる」ような感じで複数箇所、枝止めを行って重量を支えてください。
[追記]
A-34 栽培植物が大きく成長して倒れてきます。どのように支えたら良いのですか? に簡単な「誘引枠」 (下記画像)の製作方法を記載していますのでご参考にしてください。
(お知らせ:白色プランターは販売を終了いたしました)
■ 以下 [ため太郎 AERO] 限定回答
なお「ため太郎 AERO」の天板強度は加工前の耐荷重が約80kg あり、加工後においても「強度的な問題」はありません。
[追記:質問 ]
「ため太郎 AERO」で大玉トマトを栽培する予定ですが、一緒に他の野菜、たとえばミニトマト、レタスなどを同時に栽培できるでしょうか。
[追記:回答 ]
異種の同時栽培は可能ですが、天板上のスペースには限りがあるのでその範囲内でという事になります。
また、2mを超える大玉トマトなどは根がかなりの容量になるので、1〜2株程度の栽培がお奨めです。
ミニトマトなら適切な誘引を行えば、3〜4株程度の栽培が可能です。
葉物のレタスなどは、成長時の天板上のスペースを確保して栽培する必要があります。
ご注意 :天板上に未使用の「インナーポット」がある場合は、養液の無用な蒸散を防ぐためと、直射日光による、養液中の「藻」の発生を防ぐため、必ずダミーのロックウールを詰めてください。
[関連項目]
A-35 「ため太郎 JET」のペール内で、根が伸び過ぎて水中ポンプのフィルター部分に吸い込まれています。
A-06 ロックウールで栽培している植物を移植することは可能ですか?
可能です。
本装置の培養床(培地)としてロックウールは理想的です。ロックウールの詳細は、A-26 [AEROPONICS(エアロポニックス)方式]に使用している「ロックウール」は健康に害は無いのですか? に記載しています。
ロックウール苗の移植方法は、植え込みカゴやインナーポットの大きさに合わせて整形(ハサミで切断)し、そのまま本機に移植してください。回りの隙間は日光が入らないように付属の「日向軽石」で埋めてください。
作業中に切断して痛んだ根が再生するまで、培養水は通常の「Max レベル」より5mm上げてください。弱っている根には肥料は禁物なので、肥料の添加は最低3日間は見送ってください。
A-07 水耕栽培 に使える肥料にはどのような種類がありますか?
以下に水耕栽培 に特に適した肥料メーカーのリンクを掲載いたしますのでご参考にしてください。
なお、各リンク先は当方とは無関係ですので、お問い合わせやご購入は当事者間の責任で行ってください。
※ 万一、リンク切れがあれば書き換えをいたしますのでご一報ください。
A-08 この花の名前を教えてください。(・・・ある日突然、添付ファイルが届きました)
私がよく利用させていただいている、充実したサイトをご紹介いたしますのでそちらでお調べください。
右フレーム内の「条件付検索」 が便利です。
「植物園へようこそ」
A-09 水耕栽培 の歴史はいつ頃から始まったのですか?
下記のサイトは、岐阜大学 園芸植物生産学研究室(福井博一教授)のHPです。内容は岐阜大学で実際に行われた講義の記録なので驚くほど高密度の情報量です。
「水耕栽培 の歴史」はこのページの「3.養液栽培 ⇒ 1).養液栽培の歴史と種類」を参照してください。
「福井教授の園芸生産工学」
<以下、原文より一部引用>
1).養液栽培の歴史と種類
歴史
研究的には19世紀半ばより行われており、最初の養液としてSacks液(1860年)が考案され、以来Knop液(1865年)等が有名である。実際に栽培として行われてきたのは第二次世界大戦中にアメリカが南方の土のない島々で野菜生産を行い、戦後日本で大規模な水耕施設を滋賀県大津市 (10ha) と東京調布市 (22ha)に設置し(昭和21年)、野菜の自給を始めた(図)(その原因は日本の農業が人糞を肥料としていたため不潔であるという事がきっかけとなった)。しかし、この結果日本の研究者がそのノウハウを修得し、その後の発展に大きな貢献をした。我が国の研究者が養液栽培の実用化を試みたのは昭和35年に園芸試験場でれき耕栽培を完成したのが最初であった。その後プラスチックの成型技術の進歩にともない昭和43年頃から多くのメーカーが養液栽培のシステムの開発、販売を始め、昭和50年後半からNFTが導入され、続いてロックウール(図)が取り入れられた。
<引用終わり・原文のまま>
大津水耕農場
滋賀県大津市 (画像を含め 大津市歴史博物館 より引用)
<以下、原文より一部引用>
米軍キャンプの水耕農園
登録番号:3125
撮影年代:昭和30年代
撮影地区:唐崎
大見出し:軍事・警察
中見出し:軍事
小見出し:キャンプA・B地区
滋賀海軍航空隊跡地の約54ha(現唐崎二丁目付近)が、昭和21年(1946)7月、アメリカ占領軍(進駐軍)専用の野菜を栽培する水耕農園となった(昭和32年1月業務停止)。写真は水耕農園の北側上空から南を望んだ望んだ航空写真。
<引用終わり・原文のまま>
調布水耕農場
東京都調布市 (画像を含め 陸軍飛行第244戦隊 調布の空の勇士たち より引用)
<以下、原文より一部引用>
昭和32年当時の調布飛行場。左手の長方形部分が水耕農場。滑走路周囲に走る。
いくつものラインは飛行場本来の排水溝と道路、それに西武線からの引き込み線路。
昭和21年6月、調布飛行場西地区一帯に、水耕栽培の実用施設としては世界初となった調布水耕農場(米陸軍総合補給廠 糧食補給部第8002部隊)の建設が開始された。期を同じくして偵察飛行中隊は、整備工事が完了した入間川飛行場へ移駐し、調布飛行場は水耕農場の補助施設と化した。突貫工事の末、水耕農場は、同年12月には一部が稼働している。
調布水耕農場はその後も拡充を続けた。温室内での水耕栽培だけでなく、遊休化した旧飛行場の広大な用地を利用した土壌栽培も開始され、巣鴨拘置所に収監中の戦争犯罪人たちも農夫として多数が使役された。
その後、調布飛行場東地区には再び米陸軍飛行部隊が駐屯し、ヘリコプター、連絡機の基地として昭和35年まで使用された。
調布水耕農場は昭和36年、その役目を終えて閉鎖となり、跡地は「関東村」住宅施設として約12年間使用されている。
<引用終わり・原文のまま>
また、17世紀には植物栽培において「土」と「水」の関係を観察した人物がいました。
■ヤン・ファン・ヘルモント(1579〜1644):学研キッズネット(学習百科事典+キッズネットサーチ) より引用
<以下、原文より一部引用>
ガスという言葉をつくったベルギーの化学者・植物生理学者。ブリュッセルの生まれ。哲学・神学のほか医学を学び、のち化学の研究を行った。金属を酸にとかしても、同じ重さの金属を回収できることを示し、物質が消滅しないことを説いた。また、空気と性質のちがう気体があることを知り、それをガスと名づけた。
植物生理学では、鉢植えのヤナギを、5年間水だけで育てた実験が有名。ヤナギの質量が増加したのに、鉢の土の質量がほとんどへっていないことから、水が木に変化したと考えた。結論はまちがっていたが、水の役割を知ったことは重要であった。
<引用終わり・原文のまま>
水耕栽培の歴史について、一部の水耕栽培関連サイトでは次の一行のような記述がありますが、後述の理由により根拠は無いようです。
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■水耕栽培は「古代バビロニアの空中庭園」と呼ばれていたものにその原型を見る事が出来る
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<以下、伝奇の概略>
バビロンの空中庭園とは、セミラミスの架空庭園(懸垂庭園)とも呼ばれ、古代ギリシアの数学者・フィロンが選んだ「世界の七不思議」の建造物の一つの屋上庭園。名前からは、重力に逆らって空中に浮かぶ庭園が連想されるが、実際には高台に造られた庭園である。
現在のバグダード郊外にそれらしき遺跡が残る。紀元前600年頃に新バビロニアの王、ネブカドネザル2世が、メディア出身で砂漠の国に輿入れするのを嫌がった王妃アミュティスを慰めるためにバビロンに建造した。宮殿の中に作った高さ25m、5段の階段状になっているテラスに土を盛り、水を上まで汲み上げて下に流し、樹木や花などを植えた。あまりの大きさのため、遠くから見ると、あたかも空中に吊り下げられているように見えたという。一番上の面積が60平方メートルと推定される。紀元前538年のペルシアによる侵略の時に破壊された。
<伝奇の概略終わり> 出典元:バビロンの空中庭園 - Wikipedia
[所感]
この伝奇の本質は、ポンプによる揚水技術の無い時代に、大量の「農業用灌漑用水」を、いかにして高い高度の土地にくみ上げたかという「不思議伝説」であり、実際に空中庭園で水耕栽培 が行われていたという史実や考古学的根拠は無いようです。
余談ですが、ギリシャのアルキメデスによって「アルキメデス揚水ポンプ(アルキメデスの螺旋ポンプ)」が発明されたのは紀元前300年頃で、空中庭園の建設には間に合わなかったようです。このポンプの原理は現代でも「コンクリートミキサー車」や「水力発電所」で大いに活躍しています。
A-10 種からの育成方法を教えてください。
栽培対象植物によって若干違ってくるとは思いますが、基本的な事は同じなので一般的なお答えをいたします。種からの育成方法には次の「発芽」と「植え替え」の2段階の手順があります。
ただし「植え替え」は必ずしも必要ではありません。
A-44 「スーパースプラウト」を栽培できますか? もこちらをご参考にしてください。
(お知らせ:白色プランターは販売を終了いたしました)
@ 2日後
A 5日後
B 14日後
C 14日後の発根状態
培養床は十分に水を含ませた 市販の「鑑賞魚フィルター用グラスウール」 を使います。ロックウールでも良いのですが、発根の速度が若干遅くなりますし、後で植え替える時に多少苦労いたします。
敷き込む厚さは、通常の土耕栽培の鉢と同じように、「植え込みカゴ」や「インナーポット」の八分目程度が適量です。
種子は発芽に必要な栄養分を保持していますので肥料の添加は必要ありません。
蒔き方は、培養床の表面にパラパラと適当な間隔で蒔き、中に埋め込む必要はありません。種子の持つ発根エネルギーは土中の小石さえ押し退ける力を持っています。
(ロックウールをご使用の場合は深さ 5〜10mm前後の位置に種子を軽く埋め込んでください)
培養水の水位は「MAXレベル」でエアーレーションを24時間継続します。エアーレーションで酸素が飽和状態になった培養水は、種子の発芽に良好な結果が得られます。
この時、培養床の表面が乾燥していないか毎日確認してください 。水位が下がってきてもエアーレーションが機能していれば培養床には十分な水分が補給されます。
万一、培養床表面が乾燥していれば、培養床に直接水をかけながら水位を「MAXレベル」から5mmほど上げてください。
[遮光] 発芽の前に発根させるため、 数日間は植え込みカゴの上に光を遮るような紙箱かボール紙をかぶせて遮光します。
発根は天板手前を少し持ち上げると植え込みカゴの裏から確認できます。
※ (1週間経っても植え込みカゴの裏から発根が確認されない場合は、気にせずに次のステップに進んでください。培養床の中では確実に発根は進んでいます)
発根が確認できたら遮光を中止し、日光の当たる窓際(栽培植物によっては室内光でも可)に置いて発芽させます。(スーパースプラウトは、発芽後3日間くらい日光に当て「二葉」が緑色に色付いてから収穫します)
この時点でもある程度の発芽は始まっていますが、しばらく様子を見てしっかりした発芽(種子内の養分を使い切った状態)を確認できた後、肥料を「ため太郎」の規定量の範囲内で添加いたします。
植え込みカゴ単位での発芽状況にバラつきがある場合は、早く発芽した植物のペースで肥料添加を行ってください。 規定量以内の肥料添加では、発芽前の種子の成長に著しい不利益はありません。
[付記]
本項は「種子の発芽率」を念頭において記述しています。
多くの市販の園芸用種子の袋には「発芽率」が検査日と共に記載されており、概ね75〜90%前後のものが多いようです。
種子には、初期の遺伝子異常や店頭においての保管状態、開封後の管理不十分などで「発芽率の表示」よりも、発芽がまったくできなかったり、著しく発芽の遅い種子が予想以上に多く混じっています。
これらの「発芽異常の種子」の発芽をいつまでも待っていては、先行して健全に育っている苗の「施肥のタイミング」を逃すことになります。
ある意味で、文字どおりの「種の淘汰」がこの時点で行われていると考えられます。
種子が発芽し、しっかりした双葉が出た時点で種子は自己の養分を使い切っており、土耕栽培環境のように培地(土)に自然の肥料成分が存在しない水気耕栽培 の場合、「薄めの肥料を添加しても良い時期」 になります。
ただし、幼苗期の根は高濃度肥料の「肥料焼け」や浸透圧に弱く、また、肥料消費量もそんなに多くは無いので「肥料過多」にはくれぐれも注意が必要です。
[追記]
本来、通常の土耕栽培において の施肥についての考え方として「元肥」と「追肥」があります。
種蒔きの前に施肥するのが「元肥」であり、発芽後からの施肥が「追肥」です。
土耕栽培での「元肥」の使用目的は、「連作障害」を避けるための土壌改良の意味合いもありますが、発芽後の小さな苗(幼苗期)にもある程度の肥料が必要とされているからです。「元肥」は、堆肥や化学肥料を使用しますので成分は当然「肥料」そのものです。
このような理由で、植物は「種子からの発芽時期」を除いて、育成期間において「絶え間なく無段階」で肥料を必要としています。
しかし、水気耕栽培 において「連作障害」は存在しないのと、「施肥の自由度」が土耕栽培と比較にならないほど大きいので「元肥」の考え方はありません。ちなみに、水気耕栽培 において究極の「施肥の自由度」とは、培養水を換水さえすれば「施肥のリセット」もできることです。
ただし、前述「絶え間なく無段階で肥料を必要」とする点では土耕栽培と同じです。これが水気耕栽培 においての「追肥(定期的な肥料添加)」の必要性です。
以上で発芽の段階は終了です。
培養床の「鑑賞魚用グラスウール」が気にならなければ、適宜「間引き」を行えば植え替えをしなくてもこのまま栽培を継続できます。本機の場合、根は培養水中に伸びて成長するので、推奨培養床の範囲であれば 培養床(培地)の種類は植物の成育に関してあまり関係はありません。グラスウールの上に付属の日向軽石を薄めに蒔けばグラスウールを隠すことができます。無理な植え替えをするよりも良い結果が得られます。
[付記] 「観賞魚フィルター用グラスウール」については下記に追記しましたのでご参考にしてください。
A-51 発芽に使用する「鑑賞魚フィルター用グラスウール」の商品名と入手方法を教えてください。
ちなみに、本項の栽培写真に使用しているのは、ハサミで切断した2cm厚の「バリューマット」です。
A-11 植物一株に対して肥料の適量があるとすれば、複数栽培の場合は肥料の量を増やすのでしょうか?
いいえ、違います。
水耕栽培における肥料とは、あくまでも「培養水量」に対する「肥料濃度」としての考え方であり、栽培本数や栽培規模に関係はありません。
栽培本数が増えたり栽培対象植物が大きい場合は培養水の消費量が多くなるので、「最適な液肥濃度」の培養水を短い周期で継ぎ足して対応します。いかなる場合でも「液肥濃度」自体を変えることはありません。
「肥料の添加期間」についてはA-02 肥料を与える間隔はどれぐらいでしょうか? を参照してください。
A-12 苗の葉が黄色くなったり、葉が小さかったりして貧弱な気がします。肥料が足りないのでしょうか?
「葉が黄色くなったり、葉が小さかったり」の状態は一概に肥料不足とは断定できません。日照(照明)や気温の不足、種子や苗の初期の抵抗力不足(遺伝子異常)も考えられます。まだ苗の状態でしたら肥料の消費量もそんなに多くはありませんので、前回の肥料投入日から最低7日間は間隔をあけるべきです。
極論を申し上げれば、期待どおりの成長は望めませんが、 植物は「水道水(A-18 水道水と浄水器の水では、どちらを使用すれば良いのでしょうか? [追記] 参照)と大気(酸素・二酸化炭素)と日照」だけでも光合成を行い大きく成長します。肥料を入れ忘れて枯れるということは通常では考えられません。むしろ逆に肥料を入れすぎて枯らすことのほうが多いのです。肥料過多にはくれぐれもご注意ください。
一旦「肥料焼け」を起こしてしまえば植物は確実に枯れてしまいます。
[付記]
肥料の過不足に疑いをお持ちの方は、[A-13 「肥料」や「活力剤」は何のために使うのですか? →植物倶楽部-勉強会 肥料(1) →肥料の不足・過剰 ・様々な症状]をご参考にしてください。
■重要事項■
成長期を迎えた植物の生育不良の場合、ただ単純に「肥料不足」のケースがあるので、
A-02 肥料を与える間隔はどれぐらいでしょうか?
の「■特記事項■」 をご参考に肥料の量を増やしてください。
A-13 「肥料」や「活力剤」は何のために使うのですか?
「肥料」は植物の成育にとって特に不足しがちな「窒素・燐酸・加里」の三大要素 を重点的に補います。
※ 肥料成分の三大要素 の一般的な役割は以下のとおりです。
◎ 窒素(N) : 主に茎や葉の成育に必要
◎ 燐酸(P) : 主に開花や結実に必要
◎ 加里(K) : 主に株や根の成育に必要
その他、植物が成長に必要とする元素は上記の三大要素も含め下記の16種類あると言われています。
■多量要素としての9種類 「窒素・燐酸・加里・カルシウム・マグネシウム・硫黄・炭素 ・酸素 ・水素 」
■微量要素としての7種類 「鉄・マンガン・ホウ素・銅・亜鉛・モリブデン・塩素 」
ただし、水気耕栽培 において「炭素 ・酸素 」は大気中から、「水素 ・塩素 」は水道水から供給されるので無視しても良く、それ以外の12種類が肥料として人為的に必要になります。
従って水気耕栽培 に用いる培養水もこれらのすべてを含めば理想的なのですが、実際に栽培対象植物に見合ったこれらの要素をすべて最適な比率で用意するのは不可能だと思われます。
そこで「活力剤」を使用することになります。「活力剤」は人工的な栽培環境で不足しがちな微量元素を栽培対象植物に見合った比率で補給することができます。
[俗説について]
水耕栽培 の「俗説」として昔から言われている事に「マッチ棒(硫黄)・クギ(鉄)・十円玉(銅)を放り込め」というのがありますが、あながち嘘では無いようです。
しかし現実の問題として「マッチ棒」には別の化学薬品(劇薬)が使用されており、お薦めはできません。
「クギ」や「十円玉」にしても、培養水に投入しただけで果たしてどの程度、金属元素が溶け込むのかは疑問が残ります。その上、銅などは培養水中で酸化し「緑青(ろくしょう)」が発生すれば中毒症状を引き起こしかねず、結論としては非常に危険だと言わざるを得ません。
どうしても試してみたい方は食用や薬用の植物は避け、観賞用の植物に限定して試してください。
成分比からみた使い分け (注:下記紹介サイトから※ 印の項目引用)
市販の複合肥料には三要素がすべて含まれていますが、N-P-Kの数値を見ることでその肥料の特長がわかります。三要素の成分比率はいくつかのパターンをもっており植物に合わせた使い分けが必要となります。
水平型
三要素がすべて同量のタイプで、生長期であるほとんどの植物に使用する事ができます。
山型
開花、結実を促進するリン酸分が多く果樹や花、鉢花、果菜類に適してます。
谷型
幹や葉、根などの生育を促進するチッ素・カリが多くリン酸は少なく、水耕栽培 などに適します。
右下がり型
チッ素・リン酸・カリの順で比率の下がるタイプやチッ素・リン酸が同量でカリが少ないタイプ、チッ素が多くリン酸・カリが同量のタイプがありますが葉や根の発育を促進しますので、庭木や幼苗、葉菜類、植付け直後の芝などに適してます。
右上がり型
カリが多く含まれるタイプで右下がり同様に3タイプあり、根の発育を促進させる為、根菜類や球根類に適します。
[付記]
肥料に関して初心者にも理解しやすく、簡潔に整理統合されている優れたサイトをご紹介いたします。
一時間足らずで肥料の基本的な知識を得ることができる、必見の価値があるパワーサイトです。
なお、サイト管理者の kazubuu 様 には心から謝意を表します。
「植物倶楽部」トップページ
■ 植物倶楽部-勉強会 肥料(1)
2.肥料はなぜ必要か (1)
◆自然界の植物と栽培植物
・自然界の物質循環
・栽培植物の栄養源
◆植物の生長に欠かせない栄養分
・生育に必要な成分
・補給が必要な成分
◆肥料の不足・過剰
・様々な症状
■ 植物倶楽部-勉強会 肥料(2)
2.肥料はなぜ必要か (2)
◆主な成分の働き
○大量要素
○中量要素
○微量要素
☆植物にも効くビタミン剤
肥料成分の働きと不足、過剰
症状の一覧 (注釈:重要)
■ 植物倶楽部-勉強会 肥料(3)
2.肥料はなぜ必要か (3)
◆肥料の種類
・肥料の分類
☆農薬肥料
◆有機質肥料と無機質肥料
○有機質肥料
○無機質肥料
・有機質肥料と無機質肥料の利点と欠点
有機質・無機質の天然物
無機質・有機質の化学合成物
☆無機質肥料は悪者?
■ 植物倶楽部-勉強会 肥料(4)
2.肥料はなぜ必要か (4)
◆単肥と複合肥料
○単肥
○複合肥料・化成肥料
○複合肥料・配合肥料
◆肥料の効き方
○速効性肥料
○緩効性肥料
○遅効性肥料
☆活力剤
◆肥料の与え方
・肥料を与える時期
・元肥と追肥
○元肥(待ち肥、肌肥)☆待ち肥
○追肥☆お礼肥
○追肥☆芽だし肥
○追肥☆寒肥
・有機質肥料の与え方
・無機質肥料の与え方
○元肥としての場合
○追肥としての場合
・肥料成分の見方
・成分比からみた使い分け ※
◆土の酸度と肥料効果
・植物に合わせた調整
A-14 植え込みカゴの培地表面が乾きます。何か作業法に問題があるのでしょうか?
植え込みカゴの培地表面が乾いた時、天板の手前の作業坑に指をかけて少し持ち上げ、裏側をのぞいて見てください。この時、培地表面が乾いたスペースの底面からも培養水がしたたり落ちていれば問題はありません。エアーレーションの気泡により、十分に培養水が培地に届いています。
すでに根が培養水中に届いていれば、培養水を「培地の表面が湿るまで」浸透させることはそんなに重要ではありません。
もしもご心配でしたらもうしばらく 「乾いた培地の上から水をかけながら培養水をmaxレベルより上に維持する」作業を繰り返し、根の成長を十分促してください。
A-15 サボテンの水耕栽培 があると聞いたのですが、乾燥を好むサボテンを水耕栽培 できるのですか?
サボテンの水耕栽培 は近年流行っているようで、「ため太郎」のユーザーの方にも多数いらっしゃるようです。
過去に「大阪府立大学先端科学研究所=サボテンの水栽培」という、知る人ぞ知るバイブル的存在のHPがありましたが現在は閉鎖中のようです。
[追記]
サボテンの「根腐れ」の問題については、A-29 サボテンの水気耕栽培で「根腐れ」が起こりました。 を参照してください。
A-16 推奨土壌 ph 7.0〜7.5 の植物を栽培しようと思います。培養水もその ph にすべきでしょうか?
水気耕栽培 において「土壌 ph」と「培養水 ph」はまったく別物です。日本国内の水道水は概ね ph7 (中性)前後であり、水気耕栽培 には非常に恵まれており、水道水で栽培するのが基本です。「土壌 ph」にあまり神経質になる必要はありません。
[追記]
ナスやピーマンなどのように「酸性を嫌う」植物を栽培する場合には、培養水に「苛性ソーダ」や「苛性カリ」を添加する方法もありますが、ph管理に専門知識と忍耐が必要になり、また、薬品の保管等を含め一般家庭では予期せぬ危険性が供なう恐れがありますのでお薦めはできません。
「酸性を嫌う」または、「アルカリ性を嫌う」植物を栽培する場合、こまめな換水を行えば培養水は中性(ph 7.0)を保ち続けることができます。
A-17 「培養水 ph」を調整するには、どうすれば良いのでしょうか?
最も簡単な方法は、観賞魚(熱帯魚)販売店で目的に合わせて「向酸性用」もしくは「向アルカリ性用」の「観賞魚水槽用 ph調整液」 を入手してください。ph調整対象水量と ph状況に応じて微調整ができます。
ただし、「ph調整液」を使用されている間はこまめに培養水のph検査を行ってください。稀に、肥料成分と反応して過度なph移行が行われる場合があります。
ご参考までに、ただの水道水(中性)に強力なエアーレーションを行えば、それだけでphは上昇(アルカリ化)します。また、逆に培養水が劣化すると(古くなると)phは酸性に下降します。
[追記]
間違った情報として、「強力なエアーレーション(酸素の供給)を行えば、水は酸化(酸性化)する」と記述されているサイトがいくつかありますが、これは一見論理的ですが大きな思い込みで間違いです。
まさに「メディア・リテラシー」を問われる記述だと思います。
■参考:メディア・リテラシー - Wikipedia
A-18 水道水と浄水器の水では、どちらを使用すれば良いのでしょうか?
迷わず「水道水」をお薦めいたします。
水道水に含まれる塩素は強力で、培養水中の「カビ菌」を含むかなりの範疇の雑菌を滅菌します。また二次的効果として、植物の成育に必要とされる「微量要素の塩素」
(A-13 「肥料」や「活力剤」は何のために使うのですか? ) も水道水から供給されます。
なお、水道水中の「人体に無害な程度の塩素濃度」は植物にとっても無害です。
[関連項目]
A-43 井戸水で栽培できますか? また、その場合「塩素」注入の必用がありますか?
[追記]
厚生労働省健康局水道課 のリンク先には「水道水中の不純物の許容限度」 の記載がありますが、その中には植物が必要とする肥料成分が数種類、掲載されています。もちろん植物栽培にとって「肥料」の代わりになるような影響のある数値ではありませんが、気分的には水耕栽培 にとって喜ばしいことかもしれません。
A-19 水耕栽培 に一般の園芸用の液肥は使用できますか?
特殊な用途以外の園芸用液肥 なら問題なく使用できます。
(水耕栽培 を前提としていない粉末状の有機肥料や、顆粒状の化学肥料は使用できません)
確かに「水耕栽培 は専用の液肥(肥料)が必要だ」という意見を聞きます。
その根拠は、一般の園芸用液肥には肥料の三大要素(窒素・燐酸・加里)しか配合されていなくて、本来、土に含まれていて植物の成育に必要な「微量要素」が入っていないから、とされています。
(微量要素の詳細は A-13 「肥料」や「活力剤」は何のために使うのですか? を参照)
しかし、栽培対象植物にもよりますが、仮に三大要素(窒素・燐酸・加里)しか配合されていない液肥を使用しても、植物が枯れたり成長が止まったりするものではありません。三大要素を重要視するのは「植物の成育時に特に不足する成分」だからです。
実際に水耕栽培 で多用され、効果をあげている粉末状の「微紛ハイポネックス」の表示成分は、三大要素(窒素・燐酸・加里)と若干のカルシウムだけです。
また、最近の園芸用液肥には「微量要素」を含有しているものが多く出回っており、市販の活力剤を併用すれば十分な「微量要素」を補うことができます。
以上を要約すると、高価で入手しにくい「水耕栽培 専用液肥(肥料)」を使用されるか、ホームセンターで安価に入手できる「微量要素含有の一般の園芸用液肥」を使用されるかは、栽培対象植物や栽培環境を考慮して決定されると良いと思います。
その他、「水耕栽培 に特に適した肥料」の情報は A-07 水耕栽培に使える肥料にはどのような種類がありますか? をご参照ください。
[追記]
大規模な水耕栽培 と分類される水田では「窒素肥料」が効かないのが定説になっています。理由は夏場の水温上昇で酸欠状態になった水中に「嫌気性脱窒菌」が発生し、水田の「窒素肥料」を消費分解してしまうからです。
水気耕栽培 においても夏場の水温上昇は脅威ですが、24時間のエアーレーションで「嫌気性脱窒菌」の発生を抑えることができます。
A-20 屋外栽培で培養空間の根に害虫が繁殖しました。駆除の方法を教えてください。
このご質問は「ため太郎」のユーザーでは無い方から頂きましたが、水耕栽培 の根(培養水)に安易に農薬を使用すれば重大な事故に繋がる恐れがあるので、緊急に対処方法を掲載いたします。
過去に似たような事例として「ソーラー式の水耕栽培 装置」で同じようなケースがありました。原因は非力なエアーレーション(エアー吐出量 毎分0.4L )と、夜間や曇天にエアーレーションが停止する構造上の問題でした。この時は根に付着した虫以外にも、培養水中にボウフラまで繁殖していました。
(大手電機メーカー製のこの商品はすでに製造中止になっています)
「ため太郎」でも屋外栽培で、なおかつ夜間にエアーレーションを停止したりするとこの現象は起こりえます。
以下に、対処法を記載しますのでご参考にしてください。
地上の花や実・葉・茎に繁殖した害虫の駆除は厄介ですが、水気耕栽培 装置の培養空間の根に繁殖した害虫の駆除は案外簡単です。ポイントはアブラムシやナメクジをはじめ、害虫の全ては当然「呼吸」をして生きていることです。
エアーレーションを中断した後、直接、培養床表面から水道水をホースかヤカンで注入して培養水を容器(プランター)からあふれさせてください。この時、培養空間の根の周辺に気泡が残っていれば効果はありませんので、ご使用の「水耕栽培 装置」なりの気泡をつぶす工夫をしてください。この状態で24時間放置します。これで根の周辺の害虫と、培養床中の害虫は「溺死」の状態で駆除できます。
24時間程度のエアーレーションの中断では「根腐れ」や「水腐れ」の心配はありません。あとは害虫の死骸除去を兼ねた換水をし、再セットして完了です。
くれぐれも培養水には農薬を添加しないでください。水耕栽培 では予期せぬ事故につながる恐れがあります。
[付記]
ナメクジは梅雨(つゆ)頃や、夏の雨天に「元気良く」大量発生すると誤解されています。
しかし、これは決して「元気良く」ではなく、日頃隠れている枯葉の下や酸素が豊富な柔らかな土中から、溺死を防ぐために「必死」で地上(水の無い、より高い所)に出て来る現象です。
雨の日にナメクジが多く出る理由は「溺死」を避けるための本能的な行動です。
[追記]
水耕栽培 では安易に農薬を使用すると重大な事故に繋がる恐れがあります。
屋外水耕栽培 で害虫に悩まされている方は、下記のサイトをご参考にしてください。
goo〜 【王国】殺虫剤を使わない、害虫駆除・病気対策があったら教えて!
A-21 「推奨培養床」からハイドロコーン(ハイドロボール)が削除されましたが何か理由があるのですか?
ハイドロコーン(ハイドロボール)は「保湿性の弱さ」と「白いカビ状物質の付着」に問題があると判断し、「推奨培養床」から削除いたしました。
まず「保湿性の弱さ」については、今回「ため太郎 PRO 」の販売準備にあたってのテスト栽培で、推奨培養床の見直しを行った結果、明らかに「日向軽石」に比べ「ハイドロコーン」の保湿性が劣っていることが判明いたしました。
「保湿性」のテスト方法は直射日光の当たる屋外で「ため太郎」と「ため太郎 PRO 」を双方使用し、「日向軽石」と「ハイドロコーン」を植え込みカゴに交互に入れ、エアーレーションを継続しながら培養水が自然に減る状態で培養床表面の乾燥を観測しました。なお、栽培植物は無しです。
この結果、平均して2〜3日くらいで「ハイドロコーン」の表面は乾燥しましたが「日向軽石」は水位計が「min レベル」になるまで培養床表面の保湿性を保っていました。
根と培養水の間に「植物にとっては不自然な培養空間」を設定する水気耕栽培 では、培養床の保湿性は栽培初期には極めて高い重要性があります。
水気耕栽培 において、軌道に乗った栽培環境の培養床の「表面乾燥」はあまり問題ではありませんが、「保湿性」の比較テストでは明らかに「日向軽石」のほうが水気耕栽培 に適しているという結果になりました。
次に「白いカビ状物質の付着」の件ですが、結論から言えばこれは決して「カビ」では無く、この成分は水道水中に含まれる不純物や、植物栽培時に使用する肥料成分が空気に触れて乾燥結晶化したものです。
しかし、この現象は「カビでは無い」と分かっていても結構見苦しいものです。当然、おいしそうな果実やハーブ、美しいお花の足元には似合わないと思います。
「保湿性」さえじゅうぶんにあればこの現象は起こりませんので、この件は前述の「保湿性の弱さ」とリンクします。
[付記]
ただし、上記の調査報告はあくまでも水気耕栽培 においてのものであり、ハイドロカルチャー本来のような「一定量の培養水に水没させる」使用方法では、ハイドロコーン(ハイドロボール)は何らの問題は無いという事を、誤解の無いように付記いたします。
A-22 「植物栽培用人工日照(光源)」はどこで購入できますか?
植物の健全な育成のためには「光合成」を行う「水・二酸化炭素・光」の三要素が必要不可欠です。
■参考:光合成 - Wikipedia
しかし、植物に対して「水」と「二酸化炭素」は容易に供給できますが、栽培環境によっては「光」が不足する場合があります。このような場合に「人工日照」 が必要になります。
近年「植物栽培用人工日照(光源)」は、蛍光灯をはじめ、ナトリウムランプ、メタルハライドランプ(メタハラ)、発光ダイオード(LED)など種類も豊富になり、それぞれの特性や栽培環境、予算
等によって自由に選ぶことができるようになりました。
各販売サイトは、「Google 」などの全文検索サイトで適切なキーワードを入力すると簡単にヒットします。
また、「Yahooオークション 」でも、適切なキーワードで相当数がヒットするようです。
<関連項目> 当サイト内のお薦めコンテンツです。
メタハラ照明装置の自作について
[付記]
■発光ダイオード(LED)について
最近は植物栽培に必要かつ重要な「人工日照の波長」の研究が進み、また、省電力化の観点からも多くの植物工場で「植物栽培用LED照明」が採用されています。
<関連項目> 当サイト内のお薦めコンテンツです。
「組み立て式簡易温室」を利用した「発光ダイオード(LED)植物栽培用照明」の設置法
参考掲載 「植物栽培用LED照明」
当方が試験栽培に使用している「植物栽培用赤色LED照明 」です。
露出を絞って撮影していますが、実際は直視できないほどの強力な明るさです。
A-23 自動給水、もしくはできるだけ簡単な水の補給方法はありますか?
古典的な方法で、ペットボトルの口先部分に短めのホースを接続し、支持材を製作して宙吊り状態で培養水の水面に設置する方法はあるのですが、通常のペットボトルの容量を考えるとあまり効果的とは思えません。
結局はホースかヤカンで直接給水するのがいちばん簡単です。
[参考]
「ため太郎シリーズ」の培養水貯水量は十分な量があり、栽培対象植物がよほど大きくならない限り、通常の給水作業は2週間に一度程度です。
[追記]
ユーザーの方から「自動給水」に下記の製品が使えないかとの情報をいただきましたが、調べたところ給水量が5段階選択方式の定量給水なので、残念ながら「培養水が減った分だけ補給する」機能は無いようです。
ただしアイデアとしては非常に興味深く、水耕栽培 以外の用途で十分使えそうなので参考掲載します。
ナショナル(松下電工)製 自動水やり器
A-24 エアーの出が悪くなってきたのですが。
エアーの出が悪い場合は二つの原因が考えられます。
エアーポンプ本体の不具合と、エアーストーンの不具合です。
エアーポンプのチューブからエアーストーンをはずし、チューブを直接培養水に入れて通電し、エアーが出ている場合はエアーストーンに問題があります。エアーが出ない場合はエアーポンプに問題があります。
また、ほとんど考えられませんが双方が同時に不具合を起こしている可能性もありえます。
エアーストーンの目詰まり対策はポンプ側のエアーチューブをはずし、エアーストーンを水中に入れたまま、数回、息を強く吹き込めば解決する場合があります。
「ため太郎」に付属のエアーポンプは、日本動物薬品(株)の「ノンノイズ H85」です。
-----------------------------------
■エアー吐出量:1.2L/分
■エアー吐出圧:0.08kg/cm~2 (50Hz時)
■消費電力:1.3w
■電気代:1ヵ月約22円
-----------------------------------
このエアーポンプの最大の特徴は静粛性であり、市販品のこのクラスの中では間違いなくトップレベルです。
エアー吐出量・吐出圧 共に十分な余裕があります。
耐久性も通常の室内使用では問題ありませんが、過去に「冬季の屋外栽培」で使用した一台が故障したのでメーカーに問い合わせしたところ、
「ポンプ部分にゴム製品を使用しているため、冬季の屋外使用には適しません。エアーポンプは消耗品です。 」
との回答がありました。ご参考にしてください。
このポンプは小型化と静粛性の追求の結果、ポンプ送気室の振動ストロークが通常のポンプより小さめなので、エアーストーンとの「相性」が大きな問題になります。
例えば、細かい気泡をセールスポイントとする「セラミック製エアーストーン」や、内部抵抗の大きい「木製ウッドストーン」などは使用できません。また、当然ですがポンプの吐出能力を上回る大容量のエアーストーンも使用できません。
ここで問題なのが「ポンプ吐出量」の表示方法です。これは各メーカーで表示基準が統一されておらず、一例として、A社の「吐出量約 1.2L/分」のポンプと、B社の「吐出量約
1.2L/分」のポンプは必ずしも同じ性能ではありません。理由は、ポンプの性能を比較する場合、「ポンプ吐出量」では無く「ポンプ吐出圧力」のほうが重要な意味を持っているからです。
結果、市販のエアーストーンの規格表示に「吐出量 1L/分 以上のエアーポンプ用」などの記載があっても、このエアーポンプで稼動できるかどうかは接続するまでわからない場合があります。一般的には、小さなエアーストーンでは問題は無いようです。
また、「ため太郎」で使用しているエアーストーンは、ジェックス(株)の「丸ストーン50mm」(品番:GX-61)ですが、上記のような理由で市販の多くのエアーストーンをテスト接続し試行錯誤の上、採用しています。
テスト品の中には、同じ直径にもかかわらず他社製品で相性が悪いものもありました。
本装置に使用しているエアーポンプもエアーストーンも、観賞魚(熱帯魚)販売店や、観賞魚販売コーナーのあるホームセンターで手に入る商品なので、万一、故障の場合は申し訳ございませんが「消耗品」とお考えになられてご購入いただきたく存じます。
A-25 [AEROPONICS(エアロポニックス)方式] とはどういう仕組みですか?
従来の水気耕栽培 装置は、エアーポンプが発生する気泡で培養水を植物根に供給しました。
しかし、この方法ですと根の培養空間(呼吸空間)が、根の乾燥防止のため気泡の届く高さに制限され、広い(高い)スペースを設けるには限界がありました。
また、培養水の供給手段にエアーポンプの気泡を使用しているため、培養空間(呼吸空間)への培養水供給量にも限界がありました。
そもそも、通常の水耕栽培 に比べて水気耕栽培 の優位性は、植物根が直接、大気中から酸素を呼吸できる「培養空間」にあります。「培養空間」を大きくすることができると、根の成長が著しく活発になり、栽培結果も良好なものとなります。
[ 培養空間の説明図 ]
欧米で盛んな [AEROPONICS (エアロポニックス)方式] とは、上記の問題を解決するため「培養空間」にタイマー制御で断続的に培養水を霧状で噴霧し、培養水(湿度)と酸素の供給を理想的な配分で行う方法です。
この方法により、「培養空間」を大きく広げることができるようになり、効果としては「培養空間」内に、熱帯雨林に匹敵する湿度100%の有酸素空間ができ、1988年にカリフォルニア大学の研究者チームによって行われた栽培比較テストでは、通常の [HYDROPONIC (ハイドロポニック=水耕栽培 )] に比べ150%以上の優位性が確認されています。
しかし、この栽培方法は一定の条件下で大気環境を制御できるハウス内では有効なのですが、「屋外栽培」や「室内での趣味の栽培」等、一般家庭用には不向きでした。また、培養水を霧状で噴霧するため蒸散量が多く、メンテナンス作業を軽減するためには大容量の養液タンクが必要でした。その上、「噴霧ノズル」の恒常的な目詰まりが大きな問題として残り、とても初心者の手に負えるものではありませんでした。
その結果、多方面の問題を解決するために、欧米では多くの自作マニアや製造メーカーが「噴霧方式」ではなく「噴射方式」を取り入れるようになりました。(本項下段:リンク集参照)
[追記]
新開発の「ため太郎 AERO (エアロ) 」は簡易密閉型の容器を採用することにより、通気性を保ちながら養液の無用な蒸散を防ぎ、また、揚水ポンプを「噴霧ユニット」に直結し養液中に宙空設置することにより、「噴霧ノズル」の目詰まりの原因となる「容器底面に溜まる微細ゴミ」の吸い上げが無くなりました。
加えて、各インナーポットへの噴霧には、必ず複数の噴霧ノズルが関与する贅沢な設計です。万一、ひとつの噴霧ノズルが目詰まりしても他の噴霧ノズルがバックアップします。
更に、分解掃除が可能な「噴霧ノズル」を採用することにより、「噴霧ノズル」が目詰まりした場合でも、高圧の水道水を逆流させることで簡単に洗浄できます。
噴霧ユニット後部中央には、揚水ポンプ接続状態でも「噴霧ノズル」の洗浄を可能にする「排水キャップ」が設置してあり、揚水ポンプへのゴミの逆流はありません。
本装置は初心者の方でも安心して「家庭菜園」や「屋内キッチンガーデニング」、及び「屋上緑化」等にご利用いただけます。また「ため太郎」シリーズでは「無期限のユーザーサポート」で個別支援を行っています。
ため太郎 AERO (エアロ)
噴霧ユニット(パイプ内構成部品数 54個)
[付記]
欧米で使用されている「噴射ノズル」は主にスプリンクラー用のものを転用していますが、スプリンクラー用ノズルは、もともと水平方向への広範囲な散水が目的に作られており、高低差のある小さなペール内での「上方向空間に対する均等な培養水噴射」に使用するには無理がありました。
また、スプリンクラー用ノズルは水圧で稼動する「回転部分」があり、上から伸びてきた根を痛めたり、ノズル自体が不具合を起こす問題もありました。
「ため太郎 JET」ではこの問題を解決するため、上方向への恒常的な噴射が可能な「噴水型ノズル」を使用し、根がどのような伸び方をしても均一に培養水を散布できるようになっています。
「ため太郎 JET」に採用している [AEROPONICS(エアロポニックス)方式] は、本体ペール内の40%の容量を培養水貯蔵タンクにし、その上にあるスペースをすべて「培養空間」に設定する、水気耕栽培 を発展させた方式です。
培養水の供給は、目詰まりの心配が少ない「噴射ノズル」を使用し、噴霧ではなく噴射を使用することにより、前述「熱帯雨林に匹敵する湿度100%の有酸素空間」には及びませんが、それに近い「培養環境」を可能にしました。
[追記]
新開発の「ため太郎 AERO (エアロ) 」は簡易密閉型の容器を採用し内部で噴霧を行っているため、前述「熱帯雨林に匹敵する湿度100%の有酸素空間を実現しました。
[付記]
「ため太郎 JET」は家庭用に改良した [AEROPONICS(エアロポニックス)方式] を採用していますが [AEROPONICS(エアロポニックス)]
の本来の完全な定義には非常に難しい問題が存在します。日本国内で [AEROPONICS(エアロポニックス)] に関する資料やデータが乏しいのも当然なような気がします。
一般的に水耕栽培 は [HYDROPONIC(ハイドロポニック)] と訳されていますが、日本で言われている「水気耕栽培 」がどの分野に属するのかも謎だらけです。文献によると [WATER CULTURE] が近いような気がしますが「培養空間で根に大気中の酸素を呼吸させる」という意味では、どちらかといえば
[N.F.T] に近いような気もします。しかし実際には両者とも、まったく別物です。
下記に「ため太郎 JET」の製作にあたり、参考にさせていただいた海外の [AEROPONICS(エアロポニックス)] 関連サイトを感謝を込めてご紹介いたします。各サイトのリンク先にも興味深い記述が多くあります。自作される方はご参考にしてください。(順不同)
A-26 [AEROPONICS(エアロポニックス)方式] に使用している「ロックウール」は健康に害は無いのですか?
ご心配いりません。
「ロックウール」は、発ガン性が問題になっている「石綿=アスベスト」とはまったく異なる物質です。
確かに直訳すれば「石綿」に近いので誤解を受けやすいのですが、正確には「岩綿(ガンメン)」とか、「鉱滓綿(スラグウール)」と呼ばれています。
「ロックウール」とは輝緑岩や玄武岩、または鉄鉱石から鉄を取り除いたスラグを、コークスや石灰岩と混合して摂氏1600度の高熱で溶解し、綿あめ状に繊維化した後、圧縮処理したものです。
「ロックウール」の単位結晶の大きさは「石綿=アスベスト」より格段に大きく、健康に害を及ぼす物質ではありません。
「ロックウール」の通気性や排水性、また相反する保水性、及び無菌性は植物栽培に定評があり、弱酸性を保つ緩衝能力もあるので、水耕栽培 に最も適した栽培ベッドのひとつとして、農林水産省の外郭団体でも積極的に研究栽培に採用されています。
[付記]
種子の発芽の際に使用する「鑑賞魚水槽のフィルター用グラスウール」は原材料がガラスで、製造方法はロックウールと似ています。こちらも上記記述と同じ理由で「発ガン性」などの健康被害のご心配はありません。
[追記]
こちらは水耕栽培 に使用できない、建築用ロックウール のサイトですが、ロックウールの無害性をわかりやすく解説しています。
「ロックウール工業会」 ロックウールについて
ロックウールとアスベストの違い〜PDFファイル (ロックウール工業会環境委員会)
http://www.rwa.gr.jp/download/data/RW_AS_CHIGAI.pdf
■ご注意:「建築用」のロックウールは水耕栽培 には使用できません。
[関連項目]
A-31 発芽用培地に建築用断熱材のグラスウールは使えますか?
A-27 冬季にトマトの室内栽培はできますか?
誠に残念ですが、冬季に「室内においてのトマト栽培」は不可能だと思われます。
トマトは夏野菜の代表格で、成長において高い気温と、特に強い日照(最低でも 5万〜7万ルクス)が不可欠です。
冬季でも、自動制御の暖房設備と人工日照完備のハウスならできるのですが、設備に高価な投資が伴い、維持費も尋常ではありませんので一般家庭では非現実的だと思われます。
また、トマトは夏季の栽培でも「日照不足」を克服するために、例えば室内でしたら南向きの大きな窓際とか、屋外ならば雨のかからない南向きのバルコニー
等の条件が必要になります。
この件に関しての注釈は重要なので 「ため太郎」の特徴と機能 の中段あたり「本装置は根菜類以外なら何でも栽培できます」の項に以下のように記述しています。
<上記一部引用>本装置の大きさと日照条件さえ適合すれば どんな植物でも栽培できます。<引用終わり>
トマトのように日照条件に特に強い要求がある植物のご家庭での冬季栽培は、よほどの好条件が揃わない限り以上の理由で不可能かと思われます。
A-28 水気耕栽培 で育てた植物を土耕栽培に植え替えることができますか?
完全に不可能ではありませんが、水気耕栽培 で成長した植物を土に植え替えるのには、かなりの努力と忍耐が必要になります。また、ある意味ではまったく無意味な行為だとも考えられます。(発芽して間もない幼苗は問題ありません)
そもそも、水気耕栽培 の最大のメリットは栽培対象植物の種類によらず「水気耕栽培 特有の白いヒゲ根(根毛)」の発根にあります。
水気耕栽培 の発根のプロセスは、苗(土耕)の植え替え栽培に際して、栽培容器内で一旦、水気耕 環境に適合した発根を促し、大きく変化した環境に適応した状況下で、以前から存在した土耕栽培時の根から「水気耕栽培 特有の白いヒゲ根(根毛)」を発根させます。
その後、栽培容器外の培養空間へと根が「身の丈に見合った」成長をし本格的な水気耕栽培 が始まります。
「水気耕栽培 特有の白いヒゲ根(根毛)」とは、植物の成長にとっては劣悪な環境と言われる「土」から解放され、何の障害も無い水気耕 環境下で育つ、植物細胞レベルとして極めて養分吸収率の高い根です。
また、その細い形状により「養分吸収表面積」の大きさでも格段に優れています。
ただし、この根にも欠点があり、障害の無い環境で育っているため非常に細く、物理的にもろい性格を持っています。
[注釈] 耐病性に関しては「雑菌の多い土中に自己の存在が無い」ということで結果的には優れています。
例えば、水気耕栽培 で植物(併せて「ヒゲ根(根毛)」)が成長しすぎたため栽培容器を交換しようとすると、ほとんどの場合、ヒゲ根(根毛)がちぎれてしまい良い結果は得られません。
また、栽培ステージとして土耕から水気耕 への移行は通常の行為(植え替え作業)としてもちろん可能ですが、その逆の場合はこの脆弱なヒゲ根(根毛)が原因となり非常に困難とされています。
以上の理由で、水気耕栽培 で育てた植物を土耕栽培に植え替えることは、著しいメリットも無くあまりお薦めはできません。
[追記]
■例外的に、培地に「大型のロックウール(10cm立方)」を使用している場合は、ロックウールごとの植え替えが可能な場合があります。
水気耕栽培から土耕栽培への植え替え (成功例)
ミニトマトの苗を「水気耕栽培」で背丈50cmまで育てた後、ロックウールからはみ出している根を切断し、そのまま土に植え替えた。 (下は植え替え後、約70日経過した写真です)
根元のロックウール
十分な結実で「植え替え成功例」です
A-29 サボテンの水気耕栽培 で「根腐れ」が起こりました。
このご質問は、自作の水耕栽培 装置を使用されているサボテン栽培の専門家の方から頂きました。
回答内容の基本的骨子は「根腐れの原因は根に対する酸素供給不足か肥料過多、もしくは糸状菌を含め細菌性によるもの」 です。
以下、編集を加えたドキュメントの形で記載いたします。
◎質問者 wrote:
> サボテンでは、空気を供給していても、数ヶ月たつと根腐れが
> 起きます。どうも新しく水栽培を始めた時には長持ちするので
> すが。
[ この時点で考えられる要因 ]
1. 水質悪化
解決策: 1週間に1回程度のこまめな水換え。(水道水の塩素の殺菌能力を利用:「菌」に関しては後述)
2. 培養水中の酸素濃度不足
解決策: エアーレーションの強化。(特に水温が上昇する環境だと溶存酸素量は格段に落ちる)
植物根に対する酸素の供給と同時に「酸素の殺菌能力」も利用。
ただし、強過ぎるエアーレーションが根に直接当たると根の細胞分裂が阻害される場合があるので、理想的な環境としては、別の大きめの水槽で強力なエアーレーションを行った「酸素飽和状態」の培養水を、複数の栽培槽に流し込む方法も一案。
これは生産農家で行っている「大規模循環式法」を一般家庭で簡単に導入する基本的な方法。
欠点は「感染に弱い」こと。
3. 肥料過多
解決策: 同じ試験体が二つあれば比較的短期に解明可能。考えられるのは「希釈濃度違い」による高濃度肥料の浸透圧ダメージか「肥料焼け」。肥料濃度を下げるか、あるいは肥料添加期間を空ける。
◎質問者 wrote:
> いったん根腐れすると周期が短くなるようです。これは、痛んだ
> 根があると水が腐るからでしょうか。
[ この時点で考えられる要因 ]
4. 糸状菌による根腐れ
解決策: この場合、感染性があるので隔離すると同時に、上記 1項・2項を利用した徹底的な滅菌栽培をする。
早い段階に可能であれば、栽培容器の熱湯消毒や栽培ベッドの交換。また、対象植物が食用でなければ適切な消毒剤、もしくは「ハイドロカルチャー用 根腐れ防止剤」を適量、培養水に添加。
◎質問者 wrote:
> それから、温室では夏は水温が40℃を越え、無加温の冬は0℃
> 近くに下がるので、それらの時に障害を受けたのが後で根腐れに
> なるのかも知れません。
[ この時点で考えられる要因 ]
5. 通常の水気耕栽培 においての常識を超えた劣悪な水温と考えられる。
解決策: 設備投資上、大きな決断が必要かと思われるが、最低水温5℃〜最高水温30℃を維持できる栽培環境の構築を検討する。強いて言えば概念的に「ヒトの住環境」に極めて近い環境。
[付記]
「ため太郎 シリーズ」の水気耕栽培 では、通常の最低限のメンテナンスを行っていれば理論上「根腐れ」は起こり得ません。
しかし、サボテンのような本来乾燥を好む植物を栽培すると、上記と同じような問題が発生する可能性があります。万一の場合は、本項をご参考に対処してください。
A-30 ロックウールや日向軽石の表面に緑色の藻のようなものが発生しました。
もともとロックウールの表面には「藻の発生」が恒常的に起こりえます。
原因は空気中に浮遊している藻の胞子の定着性が良いからとされています。
ロックウールや付属の日向軽石は製造過程で高温に熱せられる工程があり、「強い無菌性」が特徴で藻の発生は後発的な要因が考えられます。
材質・形状は違いますが日向軽石も表面が「多孔質」という点ではロックウールと似た性質があります。
以下に原因と対処法を記載します。
[原因]
ロックウールや日向軽石の表面に藻が異常発生する原因は以下の3点が考えられます。
1. 肥料過多 → 解決策: 培養水の換水と、肥料濃度・肥料添加期間の見直し
2. 強すぎる日光 → 解決策: 設置場所の見直し
3. 強すぎる人工照明 → 解決策: 光量の調節
※ご注意: ただし、上記の解決策は栽培対象植物が順調に育っている環境下では不利益になります。
[対処法]
「観賞魚(水草)水槽用藻類発生抑止剤」(液体)を規定の倍率の3倍程度(濃度)で希釈し、培養水中に添加します。「藻類発生抑止剤」は観賞魚販売店で入手できます。
※ご注意: 「藻類発生抑止剤」の濃度を3倍程度と制限しているのは、藻の発生を抑える効果は、同時に植物の成長を抑制することにも繋がるからです。
「藻類発生抑止剤」の使用は、栽培対象植物が順調に育っている環境下では「もろ刃の剣」の危険性を伴います。
[所感]
培養床表面の藻は見苦しいものですが、「培養水中の藻」に比べると栽培自体に著しい悪影響はありません。
観賞用の植物を栽培されているなら前述の方法で対処するのも一案ですが、食用・薬用植物などの「実用栽培」であればあまり神経質になることはないと思われます。
なお、発生直後の「ロックウール表面の藻」は、園芸用ホースの「シャワー洗浄」で簡単に洗い流せます。
[付記]
どうしても「培養床表面の藻」を見たくない方は、藻の上に日向軽石を薄く撒いて、定期的に交換される方法もあります。手間はかかりますが、藻が一時的に日照から遮断され、時間はかかりますが問題は解決に向かいます。
A-31 発芽用培地に建築用断熱材のグラスウールは使えますか?
結論から言えば「建築用断熱材のグラスウール」は使用できません。
第一の理由は「建築用断熱材のグラスウール」の繊維組織の太さは、発芽用培地に使用する「観賞魚フィルター用グラスウール」よりかなり太く、結合強度も強いので発芽には適しません。
第二の理由は、建材用の断熱材には非水溶性なので心配は少ないと思われますが、製造工程で化学性着色料(主に黄色)が混入されている場合があり、稀に防虫剤に似た成分が混入されている製品もあります。
以上の理由で、発芽用培地には「建築用断熱材のグラスウール」は使用できません。
[付記]
建築用断熱材に多用されている「ロックウール建材」についても同様の障害があります。
[関連項目]
A-51 発芽に使用する「鑑賞魚フィルター用グラスウール」の商品名と入手方法を教えてください。
A-32 「ため太郎」シリーズのカタログやパンフレットはありますか? また、購入前に実物を見たいのですが。
申し訳ございませんが、印刷物を一旦配布すると「情報の更新」が行き届かないので作成しておりません。
現在、「ため太郎」シリーズについての情報はリアルタイムでホームページ上にすべて公開しており、特別な印刷物や販促資料はご用意しておりません。
それに加え、仮に「ため太郎」シリーズのカタログ等を製作しても、このホームページを「紙一枚」に要約しただけの中身の薄いものになろうかと思います。
また、実物展示の件ですが全国の園芸店様から卸売りのお問い合わせを頂くのですが、当方の直販価格自体が「卸売り価格」なので、結果、園芸店様の小売価格を「二重価格」にするわけにもいかず、すべてお断りしております。インターネットで無店舗直販することによる、メリットとデメリットと考えております。
なお、大量に納入している研究機関・企業・事業所(ホテル厨房を含む)・医療機関・集合住宅自治会 等はありますが、いずれも一般の方が出入りできる場所ではなく、先方様にご迷惑をおかけしますので公表はいたしません。
このご質問を頂いた方が、いつの日にか「ため太郎」と街角で偶然出会う日が来るまで、地道な努力を続けたいと思っています。
A-33 日当たりの良い窓際でキッチンガーデニングを楽しみたいのですが、どんな野菜が栽培できますか?
一般的に夏季においては、「日当たりの良い窓際」の日照は3万ルクス前後の照度があるので、比較的弱い日照で育つハーブ類以外にも、ピーマン・トウガラシ・シシトウ・イチゴ・サラダ菜・サニーレタス・コスレタス・コマツナ・チンゲンサイ・ミツバ・ブロッコリー・ホウレンソウ・シュンギク・オクラ
などが栽培可能です。
ただし、ピーマンなどように1mを越える高さに成長するものや、レタスなど横に大きく成長する植物は最終的に本装置の大きさに合わせ、1台に付き 1〜2株の栽培に整理(間引き)する必要があります。
なお、トマト・キュウリ・メロン・ナスなどの「夏野菜」は栽培に強い日照が必要なので、よほどの好条件が揃わない限り、室内での栽培は無理だと思われます。
[付記]
「窓際の照度」については測定方法の違いで諸説あり、季節や地域・窓の向き、測定距離・計測時間、また窓ガラスの種類によっても大きく変わります。
本項記述で「3万ルクス前後の照度がある」としたのは、複数の建築関係の資料を基に、夏季の日本国内における「南向きの窓際」の平均値を算出したもので、必ずしも皆様のお住まいの地方・住宅において保証できる数値ではありません。
なお、ご参考までに「関西地区:南向き:3.24平米(普通のご家庭の[一間幅の掃き出し窓] ):5mm厚 透明ガラス:8月:南中時刻」の条件で7万ルクスを超える記録もありました。
[追記]
家庭菜園に向く野菜の栽培方法を、わかりやすく簡潔に述べているホームページをご紹介いたします。
このページはHONDAのミニ耕運機のホームページで、土耕栽培を前提として記述 されていますが、「野菜作りの用語辞典」や「野菜作りの基礎知識」もあり、水気耕栽培 初心者の方にもお役に立ちそうです。
本田技研工業株式会社「Hello! 野菜トップページ」
A-34 栽培植物が大きく成長して倒れてきます。どのように支えたら良いのですか?
もっとも簡単なのは、市販の「組み立て式家庭用小型簡易温室」(ホームセンターで 3,000〜5,000円程度で販売)の骨組みだけを利用して、荷造り用ビニールひもで「誘引」する方法です。栽培植物が大きく成長した場合には、長さのある「園芸用支柱」を継ぎ足すこともできます。
この方法は でも採用しています。当然、冬場には付属のビニールカバーを使用すると温室としても利用できます。
また、いちばん安上がりなのは園芸用支柱を利用して、好きな大きさの「誘引枠」を組み立てる方法です。
下記に簡単な「誘引枠」の製作方法を記載いたします。
※ 用意する物:
園芸用支柱 (直径 5mm 長さ 70cm) 15本
園芸用針金 (ビニール被覆されているもの) 約3m (思いのほか大量に必要です)
荷造り用ビニールひも
[工具] ペンチ(支柱切断用)・プライヤーかラジオペンチ(針金締め付け用)
下の写真は13本しか写っていませんが、15本使用します。うち、3本は半分に切断して側面に使用します。
次の写真が完成写真です。(お知らせ:白色プランターは販売を終了いたしました)
各交差部分を園芸用針金で締め付けていけば簡単に組み立てることができます。「3本交差部分」は、先に2本を固定してから3本目を固定するのがコツです。所要作業時間は約1時間でした。
栽培植物が重いようであれば、本数を増やして補強するか、スジカイ(斜め方向の補強)を追加するか、または、太目の園芸用支柱を使用します。
あとは、荷造り用のビニールひもで倒れている植物を上方向に「誘引」します。植物側の結び目は、茎を傷めないように大きめの輪でゆったりとくくります。 植物が成長すると、上に支柱を継ぎ足すこともできます。
A-35 「ため太郎 JET」のペール内で、根が伸び過ぎて水中ポンプのフィルター部分に吸い込まれています。
「ため太郎 JET(JET-6)」の構造上、水中ポンプ底面(フィルター部分)とペール底面との上下隙間は3mm程度しかなく、この隙間(ポンプの揚水空間)全体に成長した根先が入り込むということは通常では考えられません。また、水中ポンプのフィルター部分はポンプの底面にあたる部分のほぼ全面に展開しており、一部で目詰まりが起こっても培養水の噴射に影響が出るほどの支障はありません。
しかし、根の成長が著しく活発で、細いヒゲ根(根毛)がペール底面全体にまで伸びている状態であれば噴射にも影響が出てきますので、その時は伸びすぎた根を「栽培ポット底面」から40cmくらいの長さで切断して「根の剪定作業」を行ってください。
この作業は、水田の稲作や畑の作物にも応用されている、いわゆる「根切り」作業に相当します。
適切な「根切り」作業を行った植物は、今まで根の成長に消耗されていた肥料成分が、植物の地上部位(茎・葉・花・実)へ効率良く転化され驚くほどの成長をします。
一見、乱暴なようですが、ご質問のように「著しく活発に発根する」植物の、水気耕栽培 においての根の再生能力は極めて強く、作業後の植物に極端な悪影響はありません。「根の剪定作業」を行ったあとの根は、既成の上部ヒゲ根(根毛)が左右に成長を始め、一段と酸素呼吸に適した幅の広い太いヒゲ根(根毛)の集団に成長します。
ただし、この作業を行った後は根が傷ついていますので、最低5日間は肥料の添加は見送ってください。傷付いた根に肥料の添加は禁物です。
[補足事項]
ある程度成長したヒゲ根(根毛)の場合、ヒゲ根(根毛)同士が「束状で密着」して成長しており、毛管現象で根の保湿性は十分に保たれるので、根全体に培養水の噴射がかかる必要はありません。
また、この状態になった根は、培養水が直接当たらない根からは大気中の酸素呼吸量が著しく増え、栽培に良好な結果をもたらします。
根の剪定作業が終わった後は、噴射ポンプの位置をペール底面中央・前方向に移動すれば「根による噴射の妨げ」を防ぐことができます。
[付記]
栽培対象植物にもよりますが、通常、水気耕栽培 に適した一年草の種類なら「根の剪定作業」を必要とするまでに栽培は終了しています。しかし、単一槽で水中ポンプ(揚水ポンプ)を使用して栽培する[AEROPONIC(エアロポニック)方式]では、上記のように植物の成長度合いによって「根の剪定作業」を必要とする場合があります。
[追記]
「ため太郎 JET」に採用の揚水ポンプには、エンペラー部分(回転部分)にゴミを吸い込まないためフィルターが装着されています。
もともと「水耕栽培 専用ポンプ」などは無く、他社の水耕栽培 製品も含めエアーポンプや揚水ポンプには「観賞魚水槽用ポンプ」を流用しています。一見、フィルターの目詰まりの心配が無さそうな「お風呂用ポンプ」などは耐久性や騒音、不安定な高圧力が原因で「内部循環式
AEROPONIC(エアロポニック)方式」には使用できません。
なお、フィルターの目詰まりに関しては、下記2項目が代表的な「フィルターの目詰まり要因」ですので、フィルター清掃時に付着しているゴミを確認し解決策をお取りください。
外部からのゴミの混入が多い場合
下枯れした葉や、蚊などの昆虫 等が培養水中に混入しフィルターが目詰まりやすい環境。
解決策: 天板の作業坑をふさぐ。
ペール内部に原因がある場合
何らかの理由で「根腐れ」が始まり、腐敗(溶解)した根の一部がゴミとなって培養水中に混入しフィルターが目詰まりしやすい状況。
解決策: 「根腐れ」した部分の「根切り」作業を行う。
[追記]
新開発の「ため太郎 AERO (エアロ) 」の天板は通気性のある「簡易密閉型」を採用しているため、落ち葉・ホコリ等、外部からのゴミの混入はありません。また、揚水ポンプを「噴霧ユニット」に直結し、養液中に宙空設置しているため容器底面に溜まる不純物の吸い上げが無くなりメンテンス性が向上しました。
ちなみに、 では目詰まりは起こしていなかったのですが、栽培試験体の重量が軽い五週目にフィルター掃除を一回行っただけです。根の剪定作業は最後まで行っていません。
A-36 [AEROPONICS(エアロポニックス)方式] で停電やポンプが故障した場合、対処法はあるのですか?
簡単な対処方法をご紹介します。
この件に関しては「ため太郎 JET(JET-6)」・「ため太郎 AERO」の専用取り扱い説明書の、
「◎ 本装置ご使用にあたってのご注意!」 [第4項] に以下のように記載しております。
<以下一部引用>
本装置は長時間の停電やポンプの故障時には「N.F.T方式」や「ドリップ式」同様、根が乾燥して栽培が失敗いたします。長時間の停電やポンプの故障時には以下の対処法を行ってください。
30分以上の停電かポンプ故障時には、排水用ドレーンコックが確実に閉じているのを確認し、水道水を本体容器内最上部まで補充し、根の乾燥を防いでください。この状態は「通常の水耕栽培 」ですので成長速度は遅くなりますが、植物は成長を続けます。問題が解決した後はドレーンコックを開け、余分な培養水を排水し、水位を通常の状態に戻して栽培を再開してください。この時、希薄になった肥料を少しだけ添加します。<引用終わり>
[所感]
現在の国内電力事情を考えると「30分以上の停電」は、地域・都市機能を麻痺(まひ)させる重大事故としてマスコミで報道されるくらい稀有なものとなっています。また、身近な停電としては電力メーターの定期交換や、あらかじめ予定された電気工事などがありますが、ほとんどの場合数分間の停電で作業は終わります。
夏場の「落雷による突発的な停電」は結構脅威なのですが、これも近頃では電力会社の中央制御で送電ルートを迂回させることが可能になっているので、あまり心配の必要は無いと思います。
停電以上に注意が必要なのは、ペットの仕業(しわざ)も含め、人為的なミスで起こる「コンセント抜け」です。
くれぐれもご注意ください。
A-37 「ため太郎 JET」を購入しようと考えていますが、音はどの程度するのでしょうか?
ご質問の件は「ため太郎 JET」 のホームページ中段の「ため太郎 JET」の特徴、[第10項]に下記のように記載しています。
<以下一部引用>
稼動音は一般的な「落下式上部フィルター」を使用している90cm観賞魚水槽と同程度です。なお、噴射ポンプは静粛性と耐久性に定評のあるイタリア製を使用しているので、ほぼ無音です。<引用終わり>
本来なら販売商品の騒音については、測定業者に依頼し「無響室」においてdB(デシベル)単位で正確に測定すべきなのでしょうが、仮にそこまでして dB(デシベル)単位で表示しても、逆にユーザーの方にはわかり辛い表示になってしまうと判断し、上記のような「観念的」な表記をいたしております。
「ため太郎 JET」から出る音は水滴の落下音のみで機械音はありませんので、観賞魚の水槽飼育経験者の方なら上記の表示で概ねご理解いただけると思います。
[追記]
新開発の「ため太郎 AERO (エアロ) 」は噴霧による養液供給方式採用により「養液の継続的な落下水滴音」を極限まで減らすことができました。根が培養空間に生え揃い本格的な[AEROPONIC(エアロポニック)栽培]が始まれば、噴霧量を下げることにより「養液の継続的な落下水滴音」は無くなります。
A-38 「無期限ユーザーサポート」とはどのような内容ですか?
「ため太郎」シリーズの使用方法についてのご質問にはメールで対応していますので、ご不明な点があればご遠慮なくお尋ねください。
お返事に数日のお時間を要する場合がありますが返信は必ずいたします。
サポート期限は無期限ですが、当方から直接ご購入された「ユーザー認証可能な一次ユーザー」に限らせていただきます。再販売品や中古品・贈答品をご使用の「二次ユーザー」の方は「ユーザー認証」が不可能なため対象外とさせていただきます。
なお、個別の植物栽培法と、お電話でのご質問には対応できません。
個別の植物栽培法について対応できない理由は、当方にすべての植物の栽培ノウハウがあるわけでも無く、また、実際の栽培植物を見ずにアドバイスはできないからです。特に肥料関連のご質問は数多くの個別栽培条件が関わっており、簡単に結論を出せるものではありません。同種のご質問には、NHKラジオの「園芸講座
質問コーナー」でも回答者の植物学者の方がコメントに困る時があるぐらいです。以上、ご理解ください。
また、「無期限ユーザーサポート」では、ご説明の文中に「ハイパーリンク」を使用したり、検索可能な「双方向の質疑応答記録」を残す必要があるため、メール以外の対応はできません。
この件に関してはユーザーの方から誤解を招かないように、下記の3ヶ所に明記しています。
■ 「ため太郎」のご注文 (上部白枠内)
■ 「ため太郎」Q&A (上部白枠内)
■ 「特定商取引に関する法律」に基づく表示 の「無期限ユーザーサポート」の項目
なお「無期限ユーザーサポート」の「3日以内の回答率」は100パーセントです。(平成24年1月現在)
A-39 ユーザーですが部品の別売はできますか?
申し訳ございませんが、部品の別売は以下の理由で行っておりません。
過去にユーザーの方に限り「代金前払い」で部品の別売(定形外郵便物で発送)を行っていた時期がありましたが、部品の安全な発送のためには「簡易書留」の必要性が生じます。その結果、部品代合計が
[部品代+梱包手数料+代金前払いの送金手数料+送料+簡易書留料金] となり、部品の種類によってはご近所のホームセンターで購入するより数倍以上も高くなってしまうケースが発生しました。
このような「変則的な商取り引き」は当方においても不本意で、ユーザーの立場で考えても何のメリットも無いと判断し、現在は部品の別売は行っておりません。
[付記]
「ため太郎」シリーズの部品は、皆様のご近所のホームセンターで入手可能な物ばかりですのでそちらでご購入ください。
「エアーポンプ」と「エアーストーン」のメーカー名や品番は、A-24 エアーの出が悪くなってきたのですが。 に公開していますので併せてご参考にしてください。
[追記]
お問い合わせが多い「ため太郎 PRO・JET-6・AERO」に使用のインナーポットの商品名を追記いたします。
このインナーポットは「収穫後の再利用」が可能な丈夫なものですが、新品を希望される方が多いので下記に商品情報を記載いたします。
製造・販売元は「アイリスオーヤマ(株)」で、ハイドロカルチャー商品(アイリスオーヤマ製品)を取り扱っている園芸店やホームセンターで取り寄せることができます。
当方の知る限り、国内のホームセンターで「アイリスオーヤマ製品」を取り扱っていない店舗はありませんので、地方にお住まいの方でも取り寄せが可能です。
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■商品名:ハイドロカルチャー用インナーポット・2号鉢用
(アイリスハイドロカルチャー・キュートミニ用)3個入り
■JANコード:4905009094721
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写真 左
写真 右
一般市販品に使用のインナーポット
「ため太郎シリーズ」のインナーポット
(色) ブラック
(色) チャコールブラウン
A-40 ご購入前の機種選定について多いご質問
■ 初心者にはどの機種が向いてますか?
「ため太郎」シリーズに付属する「取り扱い説明書」は初心者の方にも理解しやすいように記述しています。
説明書どおりご使用になれば、どの機種でも失敗はありません。
また、ご使用方法に疑問点があれば「無期限ユーザーサポート」 で個別支援を行っております。
「ため太郎」シリーズのユーザーは圧倒的に初心者の方が多く、皆様それぞれのスタイルで室内ガーデニングを楽しんでおられます。
■ とにかく「成長が早くて収穫量の多い栽培」を望んでいるのですが。
「ため太郎 AERO (エアロ) 」に「間歇タイマー 」を接続した[本格的 AEROPONICS(エアロポニックス) 栽培]がお奨めです。海外製品を含め「(市販)家庭用水耕栽培 装置」ではトップレベルの栽培効果があります。
この栽培法は、多くの企業が「植物工場」で採用している最先端の栽培技術です。
栽培インナーポットも「ため太郎」シリーズ最多の8個を装備していますので「外側方向への誘引」を適切に行えば本装置一台で約3.3平米(一坪)以上の栽培面積が確保できます。
ため太郎 AERO (エアロ) の誘引方向
■ 栽培方法は「水気耕栽培 」シリーズと[AEROPONICS(エアロポニックス)方式]とでは同じですか?
装置の構造と栽培効果が違うだけで栽培方法は同じです。「水気耕栽培 」シリーズに対して[AEROPONICS(エアロポニックス)方式]のほうがより大きな栽培効果が実証されています。
■ ミントなどのハーブ類を育てる際、どの機種が適してますか?
ハーブ類の「栽培→収穫」を繰り返すなら「ため太郎 PRO 」・「ため太郎 JET-6 」・「ため太郎 AERO (エアロ) 」の小型のインナーポットが、収穫後の再栽培(再セッティング)がしやすいので年間を通しての輪作に向いています。
「ため太郎 」の角型植え込みカゴは観葉植物・花卉類などの「寄せ植え」や、中程度の植物の少数栽培には適していますが部分植え替えには時間がかかります。
また「ため太郎 JET 」は培地に大型のロックウール(10×10×10 cm)を使用していますので、大きな植物の少数栽培には適していますが部分植え替えはできません。ロックウールごとの交換作業が必要になります。
■ 「スーパースプラウト」の栽培にはどの機種が適していますか?
大きく成長させる必要が無く、なおかつ広い栽培面積が効果的な「スーパースプラウト 」の栽培には、最も安価な「ため太郎 」をお薦めいたします。
■ カタログやパンフレットはありますか? また、購入前に実物を見たいのですが。
申し訳ございませんが、カタログやパンフレット 等の「販促資料」は作成しておりません。
また、「実物展示」の件も含め詳細は A-32 「ため太郎」シリーズのカタログやパンフレットはありますか? また、購入前に実物を見たいのですが。 に記載していますのでご参照ください。
栽培効果一覧表〜 「水耕栽培 」の「土耕栽培」に対する優位性
深い専門知識や長年の栽培経験を持たない「趣味のガーデニング初心者」にとって、水気耕栽培 装置は強力な「家庭菜園支援装置」になります。下記におおよその目安を表記載いたします。
栽培方法
栽培効果
栽培装置
土耕栽培
★
通常の「土植えプランター」
水耕栽培
★★
[ハイドロカルチャー]・[セラミス]等
水気耕栽培
★★★
[ため太郎] 7,000円(税込)
[ため太郎 PRO] 8,000円(税込)
強制曝気(ばっき)方式
★★★★
[ため太郎 Drip] 12,000円(税込)
噴射式AEROPONICS方式
(タイマー接続なし)
★★★★
[ため太郎 JET] 15,000円(税込)
[ため太郎 JET-6] 15,000円(税込)
噴射式AEROPONICS方式
(タイマー接続あり )
★★★★☆
噴霧式 AEROPONICS方式
(タイマー接続なし)
★★★★★★
[ため太郎 AERO] 24,000円(税込)
平成19年〜23年度 五年連続 出荷台数 及び リピーター率 シリーズ中第一位
噴霧式 AEROPONICS方式
(タイマー接続あり )
★★★★★★☆☆
タイマーについては「ため太郎 AERO」内の「ご案内」 をご参照ください
ご注意: 本表記は「土耕栽培」を否定するものではありません。
上記は視認性の良いグラフ形式で「概念的表記」をしておりますが、栽培植物によっては「プロの生産農家が行う土耕栽培」が、最も良い栽培結果をもたらす場合もあります。それは、代々伝えられた長年の経験をもとに、年間を通じ、生業(なりわい)として手間と時間のかかる作業を根気よく続けておられるからです。
我々の日常生活を根底から支えている生産農家のご努力には、あらためて心より敬意を表します。
A-41 低木(南洋果実類)なども含め「木」を育てることはできますか?
お尋ねになられている「木」の定義が定かでは無いのですが、水耕栽培 可能なピーマンなどは秋に収穫が終わった時点で幹が「木」の状態になります。
しかし、松・杉・楢・槙などのいわゆる「木」の類は家庭用水耕栽培 装置では栽培できません。
他社の製品を含め市販の家庭用水耕栽培 装置は、一般的に野菜・果物・花卉類のうち、主に一年草の種類を栽培対象に設計されています。例えばウリ科のメロンは栽培できますが、バラ科の梨は栽培できません。
A-42 水位計のそれぞれの目盛りは何リットル(貯蔵培養水量)を指しているのですか?
「ため太郎」・「ため太郎 PRO」に使用している水位計の一目盛りは約 1.5L です。
■「ため太郎」(有効培養水量 約 9L)
「max」レベルで貯蔵培養水量→約 9L
「中段の目盛り」で貯蔵培養水量→約 7.5L
「min」レベルで貯蔵培養水量→約 6L
■「ため太郎 PRO」(有効培養水量 約 10L)
「max」レベルで貯蔵培養水量→約 10L
「中段の目盛り」で貯蔵培養水量→約 8.5L
「min」レベルで貯蔵培養水量→約 7L
A-43 井戸水で栽培できますか? また、その場合「塩素」注入の必用がありますか?
素晴らしい環境でうらやましく思います。
井戸水の場合、一般的に保健所の水質検査でヒトが摂取(飲用)できる水質ならば問題はありません。
しかし、水質検査で極端な「ph値」や「硬度」(水がカルシウム・マグネシウムなどの塩類を含む度合)が指摘された井戸水は水耕栽培 には使用できません。
また、井戸水にあえて「塩素」注入の必用はありません。たまに水道水を適量注水される程度で十分です。
A-18 水道水と浄水器の水では、どちらを使用すれば良いのでしょうか? の記述は、水道水と浄水器(浄水)との比較をしたもので、根本的には水道水に対して「塩素を飛ばしたほうが良いのか?」というご質問に対してのお答えでした。
肥料の微量要素としての「塩素」の主な働きは「光合成」にかかわることが知られています。
■参考:光合成 - Wikipedia
不足すると葉の先端から枯れ、過剰になると根が腐り始めます。従って、塩素濃度を安易に人為的にコントロールすると「根腐れ」の危険性が伴いますのでご注意ください。
「塩素」に関しては、神経質な水耕栽培 ファンの中にはいまだに水道水を「一昼夜汲み置き」し、「塩素」を飛ばしてから培養水にしている方もいらっしゃるぐらいで、あまりこだわる必要は無いかと思います。しかし、その反面、植物栽培に微量要素として必要とされる「塩素」を配合している肥料が見当たらないのも事実です。
[所感]
「ため太郎」シリーズの内蔵培養水量は9〜12リッター前後ですので、上記の問題を解決するためには、できれば井戸水にこだわらず水道水をご使用になられても良いかと思います。
水道水に含まれる「塩素」は強力で、培養水中の「カビ菌」を含むかなりの範疇の雑菌を滅菌します。また、水道水中の「人体に無害な程度の塩素濃度」は植物にとっても無害です。
A-44 話題の「スーパースプラウト」を栽培できますか? また何日くらいで収穫できますか?
「ブロッコリースプラウト」に含まれる「スルフォラファン」には、体内に蓄積した有害な活性酸素を除去する働きや、ピロリ菌による胃粘膜の変化を防ぐ効果があるとされています。
日経BPnetニュース−活性酸素を抑える「ブロッコリースプラウト」
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園芸店でブロッコリーの種をご用意いただければ A-10 種からの育成方法を教えてください。 の方法で簡単に栽培できます。
「スーパースプラウト」の収穫周期は「発芽後3日目」が最も効果があるとされているので、年間を通じて極めて効率的な輪作ができます。良好な環境であれば「1週間に一度」程度の収穫が可能です。
また「発芽」の行程のみで栽培を終了しますので、消耗品の肥料を使用(購入)する必要もありません。
装置に新鮮な水道水を入れ、種を蒔くだけで永久に「栽培→収穫→再栽培」を繰り返すことができます。
なお「スーパースプラウト」の栽培用には市販の安価な栽培キットも販売されており、また「広口ビン+ティッシュペーパー+水」だけでも栽培できますが、「水腐れ・カビ菌を含む雑菌の混入・藻の発生」等の栽培障害が起こる可能性があります。
しかし、「ため太郎」シリーズの水気耕栽培 方式を用いれば、培養水に強制的な酸素供給を行いますので上記の問題を回避することができます。 酸素の殺菌能力は極めて強力です。
[追記]
スプラウト栽培専用の種子を使用する場合は問題ありませんが、市販の園芸用種子には雑菌の感染症を防ぐためや、長期保存を可能にするため「化学薬品」が使用されている場合があります。
「種子殻」も一緒に食用にする「もやし」とは違い、「ブロッコリー・スーパースプラウト」の「種子殻」は食用に適しませんので収穫時に廃棄してください。
A-45 高さが2mくらいになる植物を栽培したいのですが付属のインナーポットは小さくありませんか?
問題ありません。
水気耕栽培 では、植物根はプランター内の培養空間に届いてから大きく成長し本来の栽培効果を発揮します。言い換えればインナーポット(植え込みカゴ)と培地は植物の「根幹部」を支持するためだけの「受け皿・支え」に過ぎず、その大きさ及び内容量と「栽培効果」は関係ありません。
極端なケースで、大きく成長した植物の「根幹部」の太さがインナーポットの直径より大きくなれば問題はありますが、例えば、高さが2mを超えるトマトでも「根幹部」の太さは直径2.5〜3cm止まりで、インナーポットの直径より太くはなりません。
付属のインナーポットは、市場流通量が最も多く汎用性の高い「ハイドロカルチャー2号鉢用インナーポット」 です。サイズは口径 60mm・深さ 55mm (容量 約 88cc) 色はチャコールブラウンです。
[付記]
大手食品メーカーがトマトの水耕栽培 を行っている植物工場では、「親指大の穴」があいただけの 発泡スチロール板を「使い捨て天板」として使用していますが、「ため太郎」シリーズでは繰り返しの栽培ができるように、インナーポットや植え込みカゴを採用しています。
併せて、大きく成長する植物を栽培する場合は、A-05 ゴーヤなどの大きな果実でも栽培可能ですか? をご参照ください。
[追記]
■ インナーポットの加工
根の張り出しが大きくなる大型の植物を栽培する場合、インナーポットに下記の加工をすることで根を解放する事が出来ます。(培地にロックウールを使用する場合に限る〜日向軽石は不可)
作業手順: (作業時間は一個に付き約1分です)
1.工具は市販の小型ニッパを使い、インナーポットの外側から作業します。
2.縦方向のスリットを端から順に、1本おきに切断します。(計 7本)
3.底板は、切断する「吊り」の長い部分は無理をせずに、ニッパを横にして数ミリずつ切り込んでいきます。
※ インナーポットの商品名や入手方法は下記項目をご参照ください。
A-39 ユーザーですが部品の別売はできますか?
A-46 AEROPONICS(エアロポニックス)方式に、根腐れ防止のためのエアーの供給は必要ないのですか?
AEROPONICS(エアロポニックス)方式にエアーレーションの必要はありません。
噴射された培養水が水面に落下する際の「水面攪拌(かくはん)作用」で、予想以上の大量の酸素を培養水中に取り込んでいます。
24時間、培養水の噴射を続ける[AEROPONICS(エアロポニックス)方式]の培養水中の溶存酸素量は、ほぼ、飽和状態と言っても良いほど高濃度です。
例えば、水草水槽用肥料と外部密閉型水質浄化フィルターを併用すれば、エアーレーション無しでも金魚が元気に飼えます。
●参考@
夏場の川釣りで「滝壷に魚が集まる」と言われていますが、これは夏季の水温上昇で浅瀬の溶存酸素量が減少し、滝の水面攪拌作用で大量に溶け込んだ豊富な酸素を魚が求めて集まるからです。
●参考A
もともとエアーポンプなど無い江戸時代にも、夏場には「金魚売り」が天秤棒を担いで「土佐金」を売り歩いていましたが、金魚は桶の中で元気に泳いでいました。
その秘密は金魚を入れている容器の形にあり、浅い深さに比べ口径が極端に大きい桶を使用していました。
「金魚売り」は、深さに比べ口径が極端に大きい桶が、水面の揺れと大気圧で酸素が大量に溶け込む事を「知識」ではなく「経験」として知っていたと思われます。
また、当時の浮世絵の記録にもありますが「縁側(えんがわ)」の小鉢で金魚を飼っている女性が、金魚が酸欠に陥り水面で口を大きく開け「アップ、アップ」すると死ぬ前兆だと知っていて、水面を箸で攪拌していた事実にも通じる事柄で興味深く思います。
江戸時代の人たちが魚の生命維持に「一定濃度の水中溶存酸素が必要である」という事を知っていたとは思われませんが、水面を攪拌する事によって「水中の溶存酸素量」を増やしていた先人の知恵には敬服いたします。
A-47 培養水は定期的に交換したほうが良いのでしょうか?
24時間の継続したエアーレーションを行っている限り、培養水は腐敗しないので換水の必要はありません。
通常のメンテナンスは水位計を確認しながら、2週間に一度程度の培養水の注ぎ足しだけで栽培できます。
[AEROPONICS(エアロポニックス)方式]も、水滴落下時に培養水への酸素供給が行われるので同様です。
換水は現在の栽培が終了し、再栽培を開始する際にプランターの洗浄を兼ねて全換水することになります。
■ 栽培途中に換水を必要とするケース
屋外栽培で外部混入物(枯葉等のゴミ)が多く、培養水の汚れが目立った時
長期間の栽培で、培養水が劣化した時 (PH値が「酸性」側に極端に下がった時)
多年草を恒久栽培する時
栽培植物の成長に異変が起き、肥料濃度が高すぎると判断した時
[付記]
上記以外でも換水自体は栽培に有効ですので換水を否定するものではありません。
[追記]
■「減少した培養液」に対して「正確な濃度(希釈倍数)で肥料を添加」する方法
大きめのペットボトル(2〜4L)で、あらかじめご使用の肥料の希釈倍数に合った〜通常の半分以下(2〜5割程度)の培養液を作り、随時必要量を添加します。
■天板を外さずに全換水する方法
「ため太郎・ため太郎 PRO」では、市販の「手動式灯油ポンプ」を使い、培養液を全排水します。
「手動式灯油ポンプ」は「100円ショップ」でも入手可能です。
また、ドレーンコック装着の「ため太郎 JET・JET-6・AERO」では、取り扱い説明書の「養液の換水方法」に従って行えば、手を濡らすこと無く全換水ができます。
A-48 冬期の水温保持に必要な装置と適切な水温を教えてください。
「ため太郎シリーズ」を屋内でご使用の場合は、よほどの寒冷地で無い限りあまり神経質になる必要はありません。
「水耕栽培 」において、植物の健全な育成に必要な平均培養水温は22度C前後です。
ちなみに、栽培植物にもよりますが「成長は止まるが枯らさない」極限の最低水温は5度Cぐらいが限界です。
冬期の室温管理が困難な環境(玄関先・廊下 等)では、観賞魚用の低価格な「観賞魚水槽用簡易式オートヒーター」(設定温度が20〜26度Cの温度固定式ヒーターで消費電力50〜100Wタイプ )を使用してください。
消費電力が100Wを超える強力なヒーターは、培養水量に対して水温が短時間に上がり過ぎるので使用できません。
[参考掲載] (株)スドー「観賞魚水槽用 ICメモリーオートヒーター(100W)」
また、ヒーター使用時は必ず市販の「ヒーターケース」を併用してください。ヒーターが直接プランター(容器)に接触すると、溶解を起こす危険性があります。
加えて、ヒーター使用時は水温確認のため「水温計」も併用し、エアーポンプを24時間稼動してください。
構造上、エアーポンプを必要としない「AEROPONIC方式」の機種は通常の使用方法で問題ありません。
なお「観賞魚水槽用簡易式オートヒーター」は観賞魚(熱帯魚)販売店か、観賞魚販売コーナーのあるホームセンターで入手できます。
[付記]
「温度調節機能付きヒーター」を使用される場合は、根腐れの危険性があるので温度設定は28度C以下に設定してください。
[追記]
本項「観賞魚水槽用簡易式オートヒーター」の使用は、あくまでも「冬期 屋内使用時の培養水温確保法」であり、目的は「寒冷地での培養水凍結防止」と「植物根への保温効果」です。
決して「温室」の代わりになるものではありませんのでご注意ください。
従って、冬期に屋外栽培される場合は当然「温度管理が可能な温室」が必要になり、また屋内栽培される場合は「室温管理」が必要になります。
逆に言えば「温度管理が可能な温室」を設置できるか、もしくは「室温管理」が適切に行える環境では、「観賞魚水槽用簡易式オートヒーター」は必要ありません。
A-49 「水耕栽培 」は「土耕栽培」に比べてどのくらいの優位性があるのですか?
深い専門知識や長年の栽培経験を持たない「趣味のガーデニング初心者」にとって、水耕栽培 装置は強力な「家庭菜園支援装置」になります。下記におおよその目安を表記載いたします。
栽培効果一覧表〜 「水耕栽培 」の「土耕栽培」に対する優位性
栽培方法
栽培効果
栽培装置
土耕栽培
★
通常の「土植えプランター」
水耕栽培
★★
[ハイドロカルチャー]・[セラミス]等
水気耕栽培
★★★
[ため太郎] 7,000円(税込)
[ため太郎 PRO] 8,000円(税込)
強制曝気(ばっき)方式
★★★★
[ため太郎 Drip] 12,000円(税込)
噴射式AEROPONICS方式
(タイマー接続なし)
★★★★
[ため太郎 JET] 15,000円(税込)
[ため太郎 JET-6] 15,000円(税込)
噴射式AEROPONICS方式
(タイマー接続あり )
★★★★☆
噴霧式 AEROPONICS方式
(タイマー接続なし)
★★★★★★
[ため太郎 AERO] 24,000円(税込)
平成19年〜23年度 五年連続 出荷台数 及び リピーター率 シリーズ中第一位
噴霧式 AEROPONICS方式
(タイマー接続あり )
★★★★★★☆☆
タイマーについては「ため太郎 AERO」内の「ご案内」 をご参照ください
[ご注意]
本表記は「土耕栽培」を否定するものではありません。
上記は視認性の良いグラフ形式で「概念的表記」をしておりますが、栽培植物によっては「プロの生産農家が行う土耕栽培」が、最も良い栽培結果をもたらす場合もあります。それは、代々伝えられた長年の経験をもとに、年間を通じ、生業(なりわい)として手間と時間のかかる作業を根気よく続けておられるからです。
我々の日常生活を根底から支えている生産農家のご努力には、あらためて心より敬意を表します。
A-50 「ため太郎 AERO」の噴霧量が不安定で、掲載写真のような「綺麗な噴霧」になりません。
以下の理由により「噴霧状態が不安定」と誤解される場合がありますが、本装置は正常に機能しています。
■ 取り扱い説明書にある「(噴霧調整)良い例の写真」は、下記画像と同一のものを使用しています。
噴霧ユニット(パイプ内構成部品数 54個)
この画像の撮影条件は、ストロボが水面で乱反射するのを防ぐため「室内光のみ(ストロボなし)」で撮影し、若干の「長時間露光」 になっています。
従って、右半分の「影の部分」で見られるような「綺麗な円錐形の噴霧」は、一定の時間(数秒)内では確実に行われているのですが、水滴が小さすぎて肉眼で確認することはできません。
肉眼で確認できるのは、取り扱い説明書にも記載しているとおり「非力で頼り無く、かつ不安定」な噴霧です。
本装置の噴霧方式は、容器内の最も高い位置に設置した噴霧ノズルから「加速した一次噴霧」を、無秩序に衝突させることにより、連鎖的に二次、三次と「噴霧粒子」を限りなく小さくする方法です。
この世界に先駆けた独自の方法(※注1) により、大きな騒音を伴う「エアー・コンプレッサー」や「高圧ポンプ」などの強力な圧力を一切必要とせず、容器内に「ミクロ単位」の培養液が充満し、熱帯雨林に匹敵する湿度100%の有酸素培養空間を実現しています。
(※注1) 公開日(平成16年8月5日)大津公証人役場確定日付付与済み
■重要事項■
「噴霧量調整」は、「見た目の噴霧量」から判断するより、取り扱い説明書の「手順 4」さえクリアできていれば本装置は正常に機能しています。
<以下引用文>
@「インナーポット」が空の状態の天板を取り付け、噴霧を開始します。
A この状態で約10分程度噴霧を行い、各「インナーポット」内部底面に水滴が溜まっているか(濡れているか)確認します。
各「インナーポット」で多少の水分量のばらつきはありますが、「インナーポット」内部底面に水滴が溜まっていれば(濡れていれば)問題はありません。培地のロックウールに対して「養液の供給」が安全に行えます。
約10分経過しても内部底面が乾いたままの「インナーポット」がある場合は、噴霧量を再調整してください。
<引用終り>
[所感]
本来、大気呼吸の出来ない地中にある「植物根」に、意図的に大気呼吸を強制する「AEROPONICS 方式」では「大量の養液噴霧」は、まったく意味がありません。ただの「水栽培」になってしまいます。
各インナーポットへの「安全(必要)な噴霧量」の目安は、栽培開始の時点(行程)でインナーポット内のロックウールには十分な水分が含まれているため、各インナーポットに対して「自然蒸発(蒸散)量を上回る噴霧量」があれば問題はありません。
そもそも「ため太郎 AERO」で「間歇(かんけつ)タイマー」 の使用を提言しているのは、「一定時間」根を培養水から解放し、強制的に大気呼吸を促すことが目的です。
「間歇(かんけつ)タイマー」を使用されない場合は、特に噴霧量を抑えてください。
[追記]
■揚水ポンプに「ポンプ取り付けパイプ」を接着していない理由
揚水ポンプには「噴出部アダプター」のみを接着し「ポンプ取り付けパイプ(18cm)」は接着しておりません。
理由は「噴出部アダプター」と「ポンプ取り付けパイプ」を接着した場合、ねじり方向の力に弱くなり、ポンプを誤ってねじった場合「噴出部アダプター」が破損する恐れがあるからです。
従って「噴出部アダプター」と「ポンプ取り付けパイプ」はあえて接着せずに「遊びの部分」を与えています。
また「取り扱い説明書」や「謹告」には、この部分をあたかも「接着している」旨の書き方をしていますが、この部分が本装置の重要な部分なので、慎重なお取り扱いをお願いする注意喚起のためにこのような記述をしています。
なお「ポンプ取り付けパイプ」はポンプの脱落防止のため、噴霧ユニットに対して斜めの角度で取り付けるので接着の必要はありません。
A-51 発芽に使用する「鑑賞魚フィルター用グラスウール」の商品名と入手方法を教えてください。
当方がテスト栽培で使用している「観賞魚フィルター用グラスウール」の商品をご紹介いたします。
いずれも観賞魚(熱帯魚)販売店や観賞魚コーナーのあるホームセンターで入手できます。
価格は概ね数百円前後で「発芽に対する製品格差」はありません。なお、下記の製品と同等品なら他社の製品でも問題なく使用できます。
■ 綿状タイプ (普通の綿状で販売されています)〜写真はありません
@ ジェックス(株) 「鑑賞魚用ロカ(ろか)綿」
■ シート状タイプ (長方形のシート状に加工されています)〜写真左から
@ (株)ニッソー 「クリヤーマット」(6枚入り)
A コトブキ工芸(株) 「バリューマット」(6枚入り)
B (株)スドー 「ホワイトマット」(6枚入り)
[付記]
「観賞魚フィルター用グラスウール」の材質は、長期使用・再利用でも「腐敗の心配が無いガラス繊維」ですが、外見は色も繊維の形状も「脱脂綿」とまったく同じです。
しかし「脱脂綿」は長期使用の過程で腐敗の恐れがあるので使用できません。
[関連項目]
A-10 種からの育成方法を教えてください。
[追記:質問 ]
ポリエステル繊維等の化学繊維のフィルターでも、発芽に使用できますか?
[追記:回答 ]
種が落下するような「大きな隙間」のある太い繊維のものは物理的にも使用できませんが、「溶解物質」が無い化学繊維は使用できます。
ただし、観賞魚水槽用の商品なら問題はありませんが、建材用の化学繊維商品は稀に「殺虫剤に似た溶解物質」が含まれている場合があるので使用できません。
[関連項目]
A-31 発芽用培地に建築用断熱材のグラスウールは使えますか?
A-52 夏場の培養水温上昇に対処法はありますか?
[AEROPONICS(エアロポニックス)方式] 採用の「ため太郎 JET ・JET-6 ・AERO 」と、[強制曝気(ばっき)方式] 採用の「ため太郎 Drip 」は、通常の「貯水型水耕栽培 装置」と比べ「気化熱効果」 が圧倒的に大きく、自動的に培養水温を 2〜4度程度 下げる効果があります。 従って、極めて効率の良い「培養水冷却作用」 により、夏季の炎天下の屋外でも優れた栽培効果が実証されています。
■ その他、培養水温の上昇防止対策は「ため太郎 AERO」の取り扱い説明書に、下記のように記載していますのでご参考にしてください。
<以下引用文>
本装置を夏季の炎天下での「屋上緑化栽培」に使用の場合は、付属の「抗菌加工済み撥水バット」に水を張ることにより高温になったコンクリートからの熱の直接伝達を防ぐことができます。<引用終り>
この方法は「水温を下げる」効果はありませんが「水温が上がるのを防ぐ」効果があります。
当然「抗菌加工済み撥水バット」内のこの程度の水量では、すぐに「ぬるま湯」状態になりますが、培養水温の上昇防止には大きな効果があります。
また、これを発展させた形で栽培容器本体を、一回り大きな「衣装ケース(樹脂製)」か「トロ箱(発泡スチロール製)」に入れ上記と同様、水を張る方法です。(※ご注意:水位は必ず天板面より下)
この方法は、熱(外気温)に対して「擬似的な培養水量」を増やすことができ効果的です。
加えて、設置地面がコンクリートやアスファルト等、輻射熱(伝達熱を含む)の大きい材質であれば、大きめの「発泡スチロール板」や、ウレタン製の「風呂場マット」を数枚、下に重ねてひく方法も断熱効果があり効果的です。
なお、太陽光線の直射を防ぐ目的で、本体容器に「アルミホイル」を巻いたり、断熱材として「エアーキャップ(プチプチ)」を巻く方法も考えられますが、効果があるのは日中の数時間(直射日光が当たる時間)だけで、夜間の放熱に支障がありそうで疑問が残ります。
[付記]
「ため太郎 Q&A」
A-48 冬期の水温保持に必要な装置と適切な水温を教えてください。
の、[付記]には下記のように記載していますが、これはあくまでもコントロールが可能な状況下での表記で、実際、夏季の炎天下では培養水温が30度を越えてしまう場合もあります。
<以下引用文>
「温度調節機能付きヒーター」を使用される場合は、根腐れの危険性があるので温度設定は28度C以下に設定してください。<引用終り>
[重要]
培養水温が30度を越えても、培養水への酸素供給が完全に行えていれば栽培に大きな支障はありません。
エアーポンプ式の栽培装置をご使用の方は、24時間稼動してください。
[関連項目]
A-19 水耕栽培 に一般の園芸用の液肥は使用できますか?
<以下引用文>
大規模な水耕栽培 と分類される水田では「窒素肥料」が効かないのが定説になっています。理由は夏場の水温上昇で酸欠状態になった水中に「嫌気性脱窒菌」が発生し、水田の「窒素肥料」を消費分解してしまうからです。
水気耕栽培 においても夏場の水温上昇は脅威ですが、24時間のエアーレーションで「嫌気性脱窒菌」の発生を抑えることができます。<引用終り>
A-53 栽培植物に病気や害虫が発生しました〜解決サイト一覧
栽培植物に病気や害虫が発生した時の「解決サイト一覧」を記載します。
いずれのサイトも多数の画像や情報があり、初心者のみならず、生産農家にとっても「臨床例」として、かなりのパワーサイトです。
中には「画像ファイル」を送れば「個別診断」を行う親切なサイトもあります。
特にお奨めなのは下記のサイトです。
このサイトで解決できなかった場合でも、他のサイトで解決の糸口が見つかると思います。
---------------------------------------------------------------------
■「ひと目でわかる花と野菜の病害虫」
サイト運営者:社団法人大阪府植物防疫協会
(花と野菜の病害虫:大植防図鑑)
http://www.epcc.pref.osaka.jp/afr/zukan/
---------------------------------------------------------------------
■「園芸相談センター(園芸&ガーデニング掲示板)」
※注釈:画像送付を伴う個別回答が可能
http://engeisoudan.com/
■「植物の病気診断室〜デジカメ画像と診断フォームで遠隔診断いたします」
サイト運営者:福井県嶺南振興局二州農林部技術経営支援課 月岡徹 様
※注釈:画像送付を伴う個別回答が可能
http://otuki3.org/plant/
■「まちのみどりと園芸の相談受付」
サイト運営者:千葉大学 園芸学部
※注釈:現在リニューアルで休止中ですが過去の相談内容の閲覧が可能
http://www.h.chiba-u.ac.jp/soudan/top.htm
A-54 「ため太郎 シリーズ」の製造メーカー名と小売店を教えてください。
水耕栽培 装置「ため太郎 シリーズ」は、「京都ネット販売」のネット直販限定オリジナル商品です。
全国のユーザーの皆様に製造直販の卸値で販売するため、小売店様への卸し売りは一切行っておりません。
[付記]
「京都ネット販売」の前身は、昭和60年代に始まる教育機関向けの科学教材販売事業所です。
現在のようにインターネットがまだ整備されていない頃から、当時の「PC-VAN」や「NIFTY SERVE」のパソコン通信を利用した複数の「水耕栽培 フォーラム」に参加し、多くの研究者や学生たちと交流を重ね、技術情報の交換や特注品の試作依頼を通じて培った経験を基に現在に至っています。
[関連項目]
水耕栽培装置「ため太郎」シリーズ の納入実績 (教育・研究機関抜粋)
A-55 球根植物を栽培したいのですがどの機種が向いていますか?(各栽培ポットの大きさの比較)
球根をセットする「インナーポット」や「植え込みカゴ」の大きさが、栽培対象の球根より物理的に大きければ全ての装置で栽培可能です。
ご参考までに各機種の「インナーポット」もしくは「植え込みカゴ」のサイズを記載いたします。
※ 「ため太郎 PRO・JET-6・AERO」の三機種に採用の「インナーポット(円形)」は共通部品です。
加えて 「ため太郎 Drip・JET」の二機種に採用の「植え込みカゴ(深い角型)」は共通部品です。
■ため太郎 7,000円 (税込・送料別)
付属「植え込みカゴ(浅い角型)」のサイズ
幅 285mm×奥行き 110mm×深さ 50mm
球根セット後は、付属の「日向軽石」で隙間を埋め球根を安定させます。
■ため太郎 PRO(プロ) 8,000円 (税込・送料別)
付属「インナーポット(円形)」のサイズ
口径 60mm・深さ 55mm (容量 約 88cc)
球根セット後は、付属の「日向軽石」で隙間を埋め球根を安定させます。
■ため太郎 Drip(ドリップ) 12,000円 (税込・送料別)
付属「植え込みカゴ(深い角型)」のサイズ
幅 210mm×奥行き 110mm×深さ 100mm
付属の「大型ロックウール」をくり抜き、球根を詰めてからセットします。
■ため太郎 JET 15,000円 (税込・送料別)
付属「植え込みカゴ(深い角型)」のサイズ
幅 210mm×奥行き 110mm×深さ 100mm
付属の「大型ロックウール」をくり抜き、球根を詰めてからセットします。
■ため太郎 JET-6 15,000円 (税込・送料別)
付属「インナーポット(円形)」のサイズ
口径 60mm・深さ 55mm (容量 約 88cc)
球根セット後は、付属の「ロックウール」をほぐして隙間を埋め、球根を安定させます。
■ため太郎 AERO(エアロ) 24,000円 (税込・送料別)
付属「インナーポット(円形)」のサイズ
口径 60mm・深さ 55mm (容量 約 88cc)
球根セット後は、付属の「ロックウール」をほぐして隙間を埋め、球根を安定させます。
[参考]
インナーポットで球根類を栽培する時は、インナーポットに対して下記ページにある加工が必要です。
[関連項目]
A-45 高さが2m位になる植物を栽培したいのですが付属のインナーポットは小さくありませんか?
「インナーポット」や「植え込みカゴ」の大きさが条件を満たせば、あとは各装置の価格や栽培効果でご判断ください。
[関連項目]
A-49 「水耕栽培」は「土耕栽培」に比べてどのくらいの優位性があるのですか?
A-56 根が水に浸かった状態の水耕栽培 で、なぜ「根腐れ」は起こらないのですか?
通常の園芸(土耕栽培)で水のやりすぎから「根腐れ」が起きるのは、土の中の通気が悪くなり酸素不足になるのが原因です。従って「根腐れ」が起こる大きな原因は、水が多いからではなく酸素が無くなるからです。
ため太郎シリーズの「水気耕栽培 方式 」や「エアロポニックス方式 」では、培養水中に十分な酸素が供給されているので「根腐れ」は起こりません。
[関連項目]
A-46 AEROPONICS(エアロポニックス)方式に、根腐れ防止のためのエアーの供給は必要ないのですか?
<以下一部引用>
AEROPONICS(エアロポニックス)方式にエアーレーションの必要はありません。
噴射された培養水が水面に落下する際の「水面攪拌(かくはん)作用」で、予想以上の大量の酸素を培養水中に取り込んでいます。
24時間、培養水の噴射を続けるAEROPONICS(エアロポニックス)方式の培養水中の溶存酸素量は、ほぼ、飽和状態と言っても良いほど高濃度です。 <引用終わり>
[追記]
水稲(イネ)やレンコンなど、明らかに酸欠状態の水没した土の中でも育つ植物がありますが、このような植物の根には破生組織(通気組織)という通気のための隙間があり、根が酸素不足にならないように大気中の酸素を供給するはたらきをします。
[ため太郎 Q&A について]
水気耕栽培 装置を販売して以来、ユーザーの方々からいろいろなご質問を頂き、皆様が如何に共通の疑問をお持ちであるのか理解できるに至り、比較的早い時期に「ため太郎
Q&A」を立ち上げました。
その後、ユーザーの方々が、「ため太郎」の使用方法についてご遠慮なくご質問ができるように、「無期限ユーザーサポート」 も導入いたしました。
正直なところ「ため太郎 Q&A」に公開している回答集には、基本的な押さえに翻弄され、まだまだ書き足りない部分があるのも承知しております。しかし「水気耕栽培 」という特殊な分野では、ユーザーの方々をはじめ一般の園芸ファンの皆様にも、如何に内容を簡潔に表記し、容易に理解していただけるかが記述のポイントになり、結果、必要最低限の範囲でしか掲載できていないのが実情です。
記述にあたり特に気を付けているのは「斜め読み」に耐えうるよう、内容が重複せず、文章が冗長にならずということです。しかし、当方において個々のユーザーや閲覧者の方々がどのようなレベルの栽培者なのか知る由も無く、また、ユーザーの方で圧倒的に多いのは「初心者の方」というのも事実です。
今後も「ため太郎 Q&A」はユーザーの方々から貴重なご質問をいただき、順次、更新して行く予定です。
また、「ため太郎 Q&A」が「小さなデータベース」として、水気耕栽培 愛好家の皆様のお役に立てたらうれしく思います。
なお、この「ため太郎 Q&A」の記述において、当方の誤記・錯誤、または苦情 等があればこちら までお知らせください。内容を精査の上、問題があれば早急に対処いたします。