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A-29 サボテンの水気耕栽培で「根腐れ」が起こりました。 |
このご質問は、自作の水耕栽培装置を使用されているサボテン栽培の専門家の方から頂きました。
回答内容の基本的骨子は「根腐れの原因は根に対する酸素供給不足か肥料過多、もしくは糸状菌を含め細菌性によるもの」です。
以下、編集を加えたドキュメントの形で記載いたします。
◎質問者 wrote:
> サボテンでは、空気を供給していても、数ヶ月たつと根腐れが
> 起きます。どうも新しく水栽培を始めた時には長持ちするので
> すが。
[ この時点で考えられる要因 ]
1. 水質悪化
解決策:1週間に1回程度のこまめな水換え。(水道水の塩素の殺菌能力を利用:「菌」に関しては後述)
2. 培養水中の酸素濃度不足
解決策:エアーレーションの強化。(特に水温が上昇する環境だと溶存酸素量は格段に落ちる)
植物根に対する酸素の供給と同時に「酸素の殺菌能力」も利用。
ただし、強過ぎるエアーレーションが根に直接当たると根の細胞分裂が阻害される場合があるので、理想的な環境としては、別の大きめの水槽で強力なエアーレーションを行った「酸素飽和状態」の培養水を、複数の栽培槽に流し込む方法も一案。
これは生産農家で行っている「大規模循環式法」を一般家庭で簡単に導入する基本的な方法。
欠点は「感染に弱い」こと。
3. 肥料過多
解決策:同じ試験体が二つあれば比較的短期に解明可能。考えられるのは「希釈濃度違い」による高濃度肥料の浸透圧ダメージか「肥料焼け」。肥料濃度を下げるか、あるいは肥料添加期間を空ける。
◎質問者 wrote:
> いったん根腐れすると周期が短くなるようです。これは、痛んだ
> 根があると水が腐るからでしょうか。
[ この時点で考えられる要因 ]
4. 糸状菌による根腐れ
解決策:この場合、感染性があるので隔離すると同時に、上記 1項・2項を利用した徹底的な滅菌栽培をする。
早い段階に可能であれば、栽培容器の熱湯消毒や栽培ベッドの交換。また、対象植物が食用でなければ適切な消毒剤、もしくは「ハイドロカルチャー用 根腐れ防止剤」を適量、培養水に添加。
◎質問者 wrote:
> それから、温室では夏は水温が40℃を越え、無加温の冬は0℃
> 近くに下がるので、それらの時に障害を受けたのが後で根腐れに
> なるのかも知れません。
[ この時点で考えられる要因 ]
5. 通常の水気耕栽培においての常識を超えた劣悪な水温と考えられる。
解決策:設備投資上、大きな決断が必要かと思われるが、最低水温5℃〜最高水温30℃を維持できる栽培環境の構築を検討する。強いて言えば概念的に「ヒトの住環境」に極めて近い環境。
[付記]
「ため太郎 シリーズ」の水気耕栽培では、通常の最低限のメンテナンスを行っていれば理論上「根腐れ」は起こり得ません。
しかし、サボテンのような本来乾燥を好む植物を栽培すると、上記と同じような問題が発生する可能性があります。万一の場合は、本項をご参考に対処してください。
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水耕栽培の疑問は「ため太郎 Q&A」をご覧下さい。水気耕栽培とエアロポニックス(AEROPONICS)の仕組みも解説しています。
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